12日からスタートするラグビー日本代表(ジャパン)の合宿。今回日本代表初招集となったのが「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」(リーグワン)東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)のCTBニコラス・マクカランだ。ニュージーランド出身の26歳は帝京大学から2021年、BL東京に入団した。
 
「W杯に行ける可能性があることにすごくワクワクしています。すごくいいチャンス。合宿ではパスのスキルやフットワークで他の選手との違いをアピールしたい。あとはディフェンス面でしっかりと圧倒できるか、そこは課題であると考えています」
 マクカランはそう言ってキャンプに向けた想いを口にした。 2学年上の兄・ブロディ(リコーブラックラムズ東京)が既に来日していたこともあり、2年遅れの17年に兄と同じ帝京大に進んだ。
 
 元々は母国の代表を目指していたが、大学1年時に全国大学選手権制覇を経験し、ジャパンを志すようになったという。来日7年目にして桜のジャージーを着るチャンスを手にした。今季はレギュラーシーズン全16試合出場し、4トライを記録。チームは5位で惜しくもプレーオフ進出を逃したものの、キャリアハイの成績を残した。しかし本人にとっては「W杯イヤーで新しい選手を入れることはないかと思っていた」と驚きの代表入りだったようだ。
 
 ジャパンに対する印象は「エキサイティングなラグビーをしている。パスで展開するタイプなので、自分に合うと思っている」と語った。12日から始まるフランス行きを争うサバイバルレースへの自信を覗かせた。
 
(文・プレー写真/杉浦泰介、そのほかの写真/©TOSHIBA BRAVE LUPUS TOKYO