サッカー日本代表(FIFAランキング20位)は15日、エルサルバドル代表(同75位)と豊田スタジアムで対戦し、6対0で勝利した。日本は開始1分にDF谷口彰悟(アルラーヤン)、4分にFW上田綺世(セルクルブルージュ)、25分にMF久保建英(レアル・ソシエダ)44分にはMF堂安律(フライブルク)が得点し、前半で試合を決めた。後半に入るとFW古橋亨梧(セルティック)らが得点を重ね、6対0と大勝した。

 

 

 上田、待望のA代表初ゴール(豊田スタジアム)

日本 60 エルサルバドル

【得点】

[日] 谷口彰悟(1分)、上田綺世(4分)、久保建英(25分)、堂安律(44分)、中村敬人(60分)、古橋亨梧(73分)

 

 エルサルバドルとは4年前に対戦し、2対0で勝利したもののフィジカルバトルではだいぶ押された相手だ。

 

 開始1分、FW三笘薫(ブライトン)が敵陣左サイドで仕掛けて得たFK。キッカーの久保がゴール前にクロスを供給すると、ファーサイドで谷口が頭で合わせた。日本は幸先よく先制した。

 

 先制点から3分後。バックパスを受けたDFロナルド・ロドリゲスがボールを後方に流してしまう。上田がトップスピードでプレスをかけカットすると、後追いするロドリゲスが上田に腕を絡めて、ペナルティーエリア内で倒し、PKを得る。ロドリゲスは決定機阻止で一発レッドとなった。このPKを上田が冷静にゴール右下に流し込んだ。上田は待望の代表初ゴールとなった。

 

 25分、右サイドから大きなサイドチェンジを三笘が左サイドで収め、クロスを入れる。これは相手DFにカットされたが、再び三笘が奪い返し、ペナルティーエリアのライン付近にいた久保へマイナスのパス。久保は得意の左足を振り抜き、見事、ゴール右隅を射抜いた。

 

 44分、自陣からのロングボールをセンターサークル付近で上田がジャンプしながらの胸トラップで収め、左サイドの三笘に展開する。三笘はカットインしながら、相手DFをかわし、右足でゴールファーサイドを狙う。惜しくも相手GKのセーブにあったが、こぼれ球に“新10番”の堂安が押し込み、4対0で試合を折り返す。

 

 大勢が決まったこの試合。森保監督は左サイドハーフがメインポジションのMF相馬勇紀(カーザピア)を右サイドバックで起用した。また左ウイングの三笘を下げて中村をピッチに送り出した。

 

 チャンスをもらった中村が期待に応えたのは、後半15分だった。右サイドからカットインした久保が相手DFの股下を通し、ゴール前左の中村へ絶妙のパスを送る。中村は落ち着いてニアサイドに転がし、代表初ゴールを決めた。

 

 日本のゴールラッシュの締めくくりはスコットランドリーグの得点王&MVPの古橋だった。28分、相馬がオーバーラップし、敵陣右サイドでボールを持つ。古橋はペナルティーエリア内で相手と駆け引きを行い、相手DFの背後に回り込み視界から消えた。相馬のクロスは寸分の狂いなく、古橋のもとに渡る。これに古橋がヘディングで合わせ、結果を残した。

 

 早々に相手がひとり退場し、「テスト」「強化試合」としては難しい試合となったが、第2次森保ジャパン初勝利は6対0と派手な結果となった。次戦は20日のペルー代表戦(大阪)となる。ペルー相手に、課題としてるポゼッションサッカーを展開できるかに注目したい。

 

(文/大木雄貴)