プロ野球「マイナビオールスターゲーム2023」の第1戦が19日、愛知・バンテリンドームで行われ、全パが全セに8対1で勝利した。全パは初回、松本剛(北海道日本ハム)、柳田悠岐(福岡ソフトバンク)などで4点を先制。その後も着実に加点した。守っては8人の投手リレーで全セの反撃を1点に抑えた。20日の予告先発は全パが山下峻平太(オリックス)、全セが九里亜蓮(広島)と発表された。

 

◇第1戦(バンテリンドーム)
 柳田、2安打2打点で2年連続MVP!
全パ
8=401|002|100
1=000|000|100
全セ
(パ)○佐々木朗-山本-田中将-和田-山﨑福-山﨑颯-田中正-加藤貴
(セ)●村上-小笠原-東-岩崎-清水-山﨑-マルティネス
本塁打 (パ)柳田1号ソロ、万波1号ソロ
    (セ)宮﨑1号ソロ

 

 全セ・村上頌樹(阪神)、全パ・佐々木朗希(千葉ロッテ)の先発でスタートした球宴。初回に試合は動いた。開幕から31イニング連続無失点のセ・リーグ記録に並んだ村上に全パ打線が襲い掛かった。

 

 1番・外崎修汰(埼玉西武)、2番・近藤健介(ソフトバンク)の連打でチャンスをつくると、3番・松本と4番・柳田が連続タイムリー。1死後、6番・栗原陵矢(ソフトバンク)のタイムリー、7番・頓宮裕真(オリックス)の内野ゴロの間に1点ずつ加え、4点を先制した。

 

 全パの佐々木朗は1番・中野拓夢(阪神)、2番・秋山翔吾(広島)を連続三振に切って取るなどゼロで抑えた。全パ・中島聡監督は2回から山本由伸(オリックス)にスイッチ。山本は6番・佐藤輝明(阪神)に1死から二塁打を許したものの、後続を抑えて期待に応えた。

 

 3回表には全パ・4番柳田が全セ・2番手の小笠原慎之介(中日)のストレートをライトスタンド中段に叩き込んで1点を加えた。その裏からは田中将大(東北楽天)、4回裏は和田毅(ソフトバンク)が1人の走者も許さず、スコアボードにゼロを並べた。

 

 全パは6回に頓宮の犠牲フライ、8番・源田壮亮(西武)のタイムリーで2点、7回には途中出場の万波中正(日本ハム)にホームランが飛び出した。8点差をつけた。1人1回のペースで継投。5番手・山﨑福也、6番手・山﨑颯一郎のオリックスコンビからバトンを引き継いだ田中正義(日本ハム)は宮﨑敏郎(横浜DeNA)に一発を浴びたものの、最後は加藤貴之(日本ハム)が2イニングをパーフェクトで締めくくった。

 

(文/杉浦泰介)