サッカー日本代表は10日、ドイツ代表とフォルクスワーゲン・アレナで強化試合を行い、4対1で勝利した。試合は前半11分、MF伊東純也(ランス)の得点で日本が先制した。19分にFWレロイ・サネに1点を返されたものの、22分にFW上田綺世(フェイエノールト)が押し込んだ。日本は後半終了間際にFW浅野拓磨(ボーフム)、MF田中碧(デュッセルドルフ)がゴールネットを揺らした。

 

 久保、2アシスト(フォルクスワーゲン・アレナ)

日本代表 4-1 ドイツ代表

【得点】

[日] 伊東純也(11分)、上田綺世(22分)、浅野拓磨(90分)、田中碧(90+2分)

[ド] レロイ・サネ(19分)

 

 先制したのは日本だった。DF冨安健洋(アーセナル)が左サイドから右サイドのMF鎌田大地(ラツィオ)へサイドチェンジ。鎌田は外をオーバーラップするDF菅原由勢(AZ)を使う。菅原は1対1で縦に突破し、ニアに低いクロスを入れる。このボールに伊東が右足を伸ばし、ゴールネットを揺らした。

 

 19分、ドイツは左サイドを起点にパスをつなぎ、MFフロリアン・ヴィルツが日本のゴール正面から、右サイドに張っていたサネへラストパス。サネは丁寧にゴール左隅に流し込んだ。

 

 追いつかれた3分後だった。またしても冨安が起点となった。冨安がピッチ中央付近から右サイドの伊東へ。伊東は外を回る鎌田に預け、ゴール前ニアサイドに走る。ボールは鎌田の外をオーバーラップする菅原に渡り、ゴール前へクロスを供給。伊東がニアでシュートを放ち、ゴール前に位置取る上田が右足でコースを変えて、日本がリードで試合をハーフタイムに入った。

 

 後半開始から日本は4-2-3-1から5-4-1に切りかえ、守りを固めた。サイドのスペースをケアし、ドイツのサイドアタッカーの突破を阻止した。

 

 攻めあぐねるドイツに対し、日本は後半終了間際にカウンターを成功させた。センターサークル付近でパスカットしたMF久保建英(レアル・ソシエダ)が相手陣地をドリブルで独走。ゴール前でGKを引き付け、走り込んだ浅野にラストパス。浅野が押し込み、日本はリードを広げた。戦意を失いかけたドイツに日本がダメを押した。右サイドで久保がボールを持ち、左足でクロスを上げる。これにペナルティーエリア内中央でフリーになった田中が頭で合わせ、4対1で勝利した。

 

(文/大木雄貴)