“ハンカチ王子”こと、早稲田大学野球部の斎藤佑樹投手への熱狂ぶりは、すごいですね。今週末の早慶戦の前売券は、発売初日で完売したとか。さまざまな問題が取り沙汰される中、こうした明るいニュースが流れると、一野球ファンとしては非常に嬉しい限りです。
 何を隠そう、私も“ゆうちゃん”に夢中になっている一人であります。とはいえ、斎藤佑樹投手のことではありません(もちろん、斎藤投手には注目しています!)。“湧ちゃん”こと、甥、2歳のことです。

 この甥、なかなかの口達者なのですが、やはり言い間違えも多々あります。たとえば、「お魚」を「おかさな」と言い、「ワン・ツー・スリー・フォー」を「ワン・ツー・ピー・ポー」、「○○していいですか」を「○○していいでっか」etc…。

 この間は、珍しくテレビでスポーツを観ているなぁ、と思い「何観てるの?」と聞くと、「野球」と言うので、画面をのぞきこむと、NBAだったり…。

 しかし、一番の言い間違えは、私の呼び名。「おばちゃん」とは言えるのに、なぜか名前をつけて呼ぼうとすると、「○○こおばあちゃん」になってしまいます。これを外で大きな声で呼ばれた時には…恥ずかしいなんてものじゃありません。

「おばちゃんやろ?」と言うと、「うん、うん、おばちゃんね」と言うのですが、次の瞬間には再び「○○こおばあちゃん」に。「なんでやねん?」と聞くと、ニヤニヤしながら、「なんでやねん」とまねる甥。何も言えなくなります…。

 さて、先日実家に帰ったときのことです。甥のワガママにキレた父(おじいちゃん)がピシッと叱りました。私の目の前に来て泣きじゃくる甥に「もうワガママしませんって謝ってきな。そしたら、おじいちゃんきっと許してくれるよ」と優しく言ってあげました。うなづいて父の所に言った甥は泣きながら大声で「もう、おじいちゃんの言うことききません!!」。

 えっ…? 一瞬、自分の耳を疑いました。おそらく甥は「わがまましません」と「言うことききます」が、ごっちゃになったのでしょう。まるで、新喜劇のようでした(笑)。

 お調子者の甥ですが、いつか斎藤投手のように、立派な少年になってくれることを、叔母として期待しつつ…。まずは、野球とバスケットボールの違いを教えてあげなくては、と思う今日この頃です。

(H.S)
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