サッカー・キリンチャレンジカップ2023日本代表(FIFAランキング19位)対チュニジア代表(29位)戦がノエビアスタジアム神戸で行われ、2対0で日本が勝利した。試合は前半43分、FW古橋亨梧(セルティック)が右足で決めて先制。後半24分にはMF伊東純也(ランス)が追加点を奪い、日本が逃げ切った。

 

 久保が1アシスト神戸)

日本代表 2-0 チュニジア代表

【得点】

[日] 古橋亨梧(43分)、伊東純也(69分)

 

 日本は前半開始から15分まで、フルスロットルでチュニジアのボール保持者にプレスをかけた。DF冨安健洋(アーセナル)とDF板倉滉(ボルシアMG)が設定する強気なハイラインに日本の両サイドバックと中盤が背中を押され、日本はコンパクトな陣形を敷いた。

 

 これにより、敵陣でのパスカットが増え、二次攻撃に繋げられた。しかし、あと1本のパス、あと一歩の呼吸が相手ゴール前で合わなかった。欲を言えば、前半開始から15分の間で相手の出鼻をくじく1点を見たかった。

 

 試合の均衡が崩れたのは43分だった。日本はピッチ中央でMF守田英正(スポルティング)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF旗手怜央(セルティック)とパスをつなぐ。旗手が右サイドにボールを展開しようとするものの相手DFの足に引っかかった。しかし、このボールがペナルティーエリア内中央に構える古橋のもとにこぼれる。フリーで受けた古橋は冷静に右足でゴール右に流し込み、日本が先制した。

 

 後半には“カタールW杯組”のホットラインも意地を見せた。24分、久保が左サイドを縦に突破。ペナルティーエリア内には守田とFW上田綺世(フェイエノールト)が勢いよく走り込み、DFを引き付けた。ペナルティーエリア外やや右サイドからフリーで走り込んだ伊東にラストパスが渡ると、右足インサイドで丁寧に合わせて日本が追加点を奪った。

 

 前節のカナダ代表戦では勝利したものの終了間際に失点を喫した。最後はチュニジアにパワーで押し込まれる場面が散見したが、今回は無失点に抑えて、2対0で日本が逃げ切った。

 

 これで日本は6連勝を記録。11月から始まる2026ワールドカップアジア2次予選に弾みをつけた。

 

(文/大木雄貴)