メジャーリーグ機構は3日、4月の最優秀新人選手を発表し、ア・リーグではボストン・レッドソックスの中継ぎとして13試合連続無失点を続ける岡島秀樹投手が選ばれた。また、次点には打率.339の好成績をマークしたタンパベイ・デビルレイズの岩村明憲内野手(現在、脇腹の故障でリハビリ中)が入った。
 岡島選手は4月3日のメジャー初登板となったカンザスシティ・ロイヤルズ戦、記念すべき第1球をジョン・バックに打たれ、センターの頭上を越える本塁打を浴びる。しかし、以後は完璧な投球をみせ、11試合連続無失点。許したヒットもわずかに4本で4月は12回3分の2イニングを投げて防御率0.71の好成績だった。21日のニューヨークヤンキース戦では最終回を締めて初セーブをあげている。

 いまや左のセットアッパーとして首脳陣の信頼を勝ち得た岡島は3日のオークランド・アスレチックス戦にも登板。1回をゼロに抑えてチームの勝利に貢献している。これで連続無失点登板を13に伸ばしている。

 ア・リーグの新人といえば、60億円移籍で全米の話題をさらったチームメイトの松坂大輔だった。その松坂を差し置いての受賞だけに価値は大きい。レッドソックスは現在、16勝9敗でア・リーグ東地区首位を快走中。開幕前は松坂の影に隠れていた男が快進撃を続けるチームにとって、なくてはならない存在になっている。
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