「ひとに健康を、まちに元気を。」をコンセプトに、様々な社会貢献活動を展開している明治安田生命保険相互会社とのタイアップ企画です。当コーナーでは、明治安田生命関連の活動レポートをお届け致します。

 

優勝トロフィーを手にしたスタイヤーノ選手<左から3番目>

  JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ステップ・アップ・ツアー2023シーズン第21戦「明治安田レディスオープンゴルフトーナメント」(賞金総額2000万円、優勝賞金360万円)が11月2日から4日にかけて大阪府茨木市・茨木国際ゴルフ倶楽部(6287ヤード/パー72)で開催されました。同トーナメントは今回が記念すべき第1回目。大会は通算14アンダーを記録したスタイヤーノ梨々菜選手が優勝を果たしました。2位は通算11アンダーの河本結選手、3位は通算9アンダーの柏原明日架選手。大会特別協賛の明治安田生命は地元中学生130人を招き、スナッグゴルフ教室を開くなど、スポーツを通じた「健康増進」の大切さを呼び掛けました。

 

 優勝争いは同期対決

 

 大会初日、2日目が終了し、スタイヤーノ選手と河本選手が首位タイ(11アンダー)という展開。3位の原江里菜選手(6アンダー)に5打差をつけ事実上、ふたりの“一騎打ち”で最終日を迎えました。

 

 スタイヤーノ選手はイタリア人の父親、日本人の母親を持ちます。2018年にプロテストに合格した26歳です。

 

 河本選手は愛媛県出身の25歳。2019年3月、JLPGAツアー「アクサレディスゴルフトーナメントinMAYAZAKI」で自身ツアー初優勝を果たしました。プロテストには2018年に合格しているため、今回の「明治安田レディスオープンゴルフトーナメント」の最終日は同期対決(日本女子プロゴルフ協会90期入会選手)となりました。

 

 最終日前半、スタイヤーノ選手は1つスコアを伸ばし12アンダー、河本選手は全てパーでまわり、11アンダーのまま。両選手は10番ホールでバーディを記録し、向かえた12番ホール(パー4、389ヤード)で、ふたりとも仲良く1打目は左のラフにつかまりました。

 

 ここで河本選手の巧技が光りました。ラフから見事、グリーンに乗せ、ナイスリカバリーを見せました。上りと下りが絡む複雑なパットラインを読み切り、バーディを記録。左手で何度もガッツポーズをつくりました。

 

 一方のスタイヤーノ選手はラフからの2打目でグリーンをオーバーしましたが、何とかパーをセーブ。河本選手にリードを許しません。

 

 河本選手にとって、手痛いミスが生じたのは、13番(パー3、180ヤード)でした。ティーショットを右のがけに落とし、痛恨のボギー(12アンダー)。1つ手前のホールでせっかくトップに並んだにもかかわらず、流れに乗り切れません。

 

 対するスタイヤーノ選手はバーディこそ逃したものの、ここもパーで手堅くしのぎ、12番ホール以来の単独トップ(13アンダー)に立ちました。

 

 ゴルフは地域社会の潤滑油

 

 15番(パー4、392ヤード)、今度はスタイヤーノ選手がピンチを迎えます。第1打を左に曲げ、ボールはラフに。ボールは深い芝に覆われ、頭が見えないほどでした。ここで選択したクラブはユーティリティー。狙いは成功し、見事にグリーンを捉えました。約20メートルのロングパットはボール2個分に寄せるナイスタッチ。ここもパーでしのぎました。河本選手は2打目をバンカーに入れた影響で、さらに1つスコアを落としました(11アンダー)。

 

 スタイヤーノ選手は17番(パー4、323ヤード)でもバーディを決め、スコアを14アンダーに伸ばし、自身初優勝を果たしました。我慢のゴルフを展開し、ライバルに流れをわたさない戦いぶりは見事でした。

 

 河本選手との同期対決を制したスタイヤーノ選手、試合後にこう語りました。

「大好きで尊敬している選手なので一緒に戦えてよかったですし、勝つことができて本当にうれしいです」

 

 最終日、ノーボギーのプレーについては「今日は本当にショットが良かった。パターのラインが読み切れなくて、チャンスで外していたんですが、ショットの良さのお陰で安定したプレーができてよかったです」と答えました。

 

 チャンピオンブレザーに初めて袖を通し、優勝賞金360万円を獲得したスタイヤーノ選手。記念すべき大会初代女王の今後の活躍に注目です。

 

 ゴルフは老若男女誰もが、自分のレベルに応じて楽しむことのできるスポーツです。プレーを通じてのコミュニケーションは、地域社会の潤滑油ともなります。

 

 永島英器社長は「今後もゴルフの裾野を広げるために、より多くの地域でスナッグゴルフ教室など、JLPGAと一緒に取り組んでいきたいと思います」と語りました。明治安田生命はスポーツと地域、そしてそこに暮らす人々を支える“縁の下の力持ち”です。

 

(文/大木雄貴、写真提供/明治安田生命保険相互会社)


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