第28回 初戦突破!
今年初の公式戦「さいたま市長杯埼玉県予選」が3月29日に始まりました。
さいたま市長杯はクラブチーム、社会人チームが参加する大会で、その埼玉県予選は埼玉県内のクラブチームにとっては今季の始まりを告げる開幕大会となります。今年も11チームが参加しました。
(写真:試合前のサイン確認)
1戦目は、初対戦となるオール熊谷。以前別の大会でオール熊谷を見たときは、投手力があり、バランスの取れたチームという印象でした。
先攻の私たちは1回から3回まで全て先頭打者が出ましたが、後続が続かず無得点が続きます。お互いに先にペースを掴みたい4回表、口火を切ったのは私たちでした。
3番、4番でランナーをため、6番、7番で2点をあげました。先制点を奪い自分達のペースに持ち込み、5回には4点をあげ、ワンサイドゲームに持ち込もうという流れでした。
しかし5回裏、選手が試合後「中だるみ」と言ったように、ずるずると4点を奪われ、6対4。相手の攻撃が4回残っていると思うと全く安心できない点差になってしまいました。
今までなら立て直すことができずにそのままじわじわと追いあげられてしまうところでしたが、8回に両チームとも1点ずつをあげ、7対5で迎えた9回表、打線が爆発し一挙6点。13対5で勝利しました。
個々の力はあっても今まではなかなかその力がつながらず、「うちのチームは何が足りないんだろう?」と思っていました。練習量の足りなさは自覚していましたが、それ以前の問題が何かあると思っていました。
個々の力をつなげ、初の公式戦初戦突破に必要だったものはチームワークだったと、この試合で気付かされました。4点を奪われ、自分たちのペースを崩されかかっても、「絶対にこれ以上点はやらない! 絶対負けない!」と全員が同じ気持ちを共有し、ひとりひとりがチームをフォローして立て直そうとした気持ちが、6、7回を0点に押さえた我慢と、8、9回の得点につながったと思っています。
試合前は「1回戦勝っても次の日は試合に来れるかどうかわからない」と言っていたコーチが、試合中に「明日試合開始何時や?」と聞いてきました。チーム全員の変化と気持ちが伝わったのだと信じています。
今まで悲しい思いしかさせられなかった大塚監督と安藤コーチに今年は少しでも多く恩返しができたらと思っています。
★携帯サイト「二宮清純.com」では、このコーナーのコラムをHPに先行して配信中です。紅一点の女子部員の奮闘ぶりを一足早く携帯でお楽しみいただけます。更新は第1、3火曜。ぜひ、チェックしてみてください。
広瀬明佳(ひろせ・さやか)
福島県郡山市出身。母がソフトボール、兄が野球をやっていたことから中学・高校時代ソフトボール部に所属。大学時代軟式野球サークル。前職での仕事をきっかけに初めて硬式野球の道へ。現在、埼玉県内の硬式野球クラブチームに所属。チームの紅一点として奮闘中!
(このコーナーは毎週第1・3木曜日に更新いたします)
さいたま市長杯はクラブチーム、社会人チームが参加する大会で、その埼玉県予選は埼玉県内のクラブチームにとっては今季の始まりを告げる開幕大会となります。今年も11チームが参加しました。
(写真:試合前のサイン確認)
1戦目は、初対戦となるオール熊谷。以前別の大会でオール熊谷を見たときは、投手力があり、バランスの取れたチームという印象でした。
先攻の私たちは1回から3回まで全て先頭打者が出ましたが、後続が続かず無得点が続きます。お互いに先にペースを掴みたい4回表、口火を切ったのは私たちでした。
3番、4番でランナーをため、6番、7番で2点をあげました。先制点を奪い自分達のペースに持ち込み、5回には4点をあげ、ワンサイドゲームに持ち込もうという流れでした。
しかし5回裏、選手が試合後「中だるみ」と言ったように、ずるずると4点を奪われ、6対4。相手の攻撃が4回残っていると思うと全く安心できない点差になってしまいました。
今までなら立て直すことができずにそのままじわじわと追いあげられてしまうところでしたが、8回に両チームとも1点ずつをあげ、7対5で迎えた9回表、打線が爆発し一挙6点。13対5で勝利しました。
個々の力はあっても今まではなかなかその力がつながらず、「うちのチームは何が足りないんだろう?」と思っていました。練習量の足りなさは自覚していましたが、それ以前の問題が何かあると思っていました。
個々の力をつなげ、初の公式戦初戦突破に必要だったものはチームワークだったと、この試合で気付かされました。4点を奪われ、自分たちのペースを崩されかかっても、「絶対にこれ以上点はやらない! 絶対負けない!」と全員が同じ気持ちを共有し、ひとりひとりがチームをフォローして立て直そうとした気持ちが、6、7回を0点に押さえた我慢と、8、9回の得点につながったと思っています。
試合前は「1回戦勝っても次の日は試合に来れるかどうかわからない」と言っていたコーチが、試合中に「明日試合開始何時や?」と聞いてきました。チーム全員の変化と気持ちが伝わったのだと信じています。
今まで悲しい思いしかさせられなかった大塚監督と安藤コーチに今年は少しでも多く恩返しができたらと思っています。
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広瀬明佳(ひろせ・さやか)
福島県郡山市出身。母がソフトボール、兄が野球をやっていたことから中学・高校時代ソフトボール部に所属。大学時代軟式野球サークル。前職での仕事をきっかけに初めて硬式野球の道へ。現在、埼玉県内の硬式野球クラブチームに所属。チームの紅一点として奮闘中!
(このコーナーは毎週第1・3木曜日に更新いたします)