富士通、“総力戦”で逃げ切りファイナルへ 〜Wリーグ〜

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(写真:ベンチに向かってサインを送る富士通のスターター5人)

 8日、女子バスケットボールリーグのWリーグプレーオフ・セミファイナル第3戦が東京・武蔵野の森スポーツプラザで行われ、レギュラーシーズン1位の富士通レッドウェーブが同5位のシャンソン化粧品シャンソンVマジックを93―72で下した。これで通算成績を2勝1敗とし2年ぶりのファイナル進出を決めた。ファイナル2戦先勝方式で13日から同会場で行われる。

 

◇プレーオフ・セミファイナル第3戦

 富士通、スリーの成功率は驚異の90%(富士通2勝1敗)

富士通レッドウェーブ 93-72 シャンソン化粧品シャンソンVマジック

【第1Q】34-14【第2Q】18-19【第3Q】20-12【第4Q】21-27

 

(写真:14得点11アシストのダブルダブルを記録した町田)

 1勝1敗で迎えた第3戦。勝者が前日にファイナル進出を決めたデンソーアイリスと優勝をかけて戦う。その権利を得たのはレギュラーシーズントップ通過の富士通だった。

 
 過去2戦同様、序盤からスコアを走らせたのは富士通。町田瑠唯のレイアップで先制すると、町田のアシストから宮澤夕貴らが決めて8-0とリードを奪った。出だしの約2分で無得点のシャンソン化粧品はタイムアウトを要求した。
 

(写真:18得点6リバウンド3ブロックショットとインサイドで強さを発揮したテミトペ)

 その後も富士通は攻め手を緩めない。ジョシュア・ンフォンノボン・テミトペのインサイド、林咲希、宮沢、町田のスリーポイントなどが決まり、第1クオーター(Q)を34-14と20点差をつけた。フィールドゴール成功率は72.2%と28.6%のシャンソン化粧品を圧倒。スリーの成功率は4/4と1本も外さなかった。
 
 19点差を逆転された前日と違ったのは第2Qの出来だ。カギを握ったのがベンチメンバーの活躍である。点差こそ1点詰められたものの、前日は無得点だったベンチメンバーの江良萌香、林真帆、赤木里帆が得点を挙げ、藤本愛妃は3アシストとスターターがいない時間帯も好プレーを見せた。
 

(写真:藤本らベンチメンバーの活躍がこの日の勝利に繋がった)

 キャプテンの宮澤は言う。
「昨日の試合後のミーティングで『ベンチメンバー、これじゃダメだよ。みんなで戦おう』ということをチームで話し合っていました。今日はそれに応えてくれた。(ベンチメンバーは)力があるので、できると分かっていました。自信を持ってコートに立ってくれれば大丈夫だと」
 
 52-33でハーフタイムを迎えると、第3Qは選手が満遍なく点を取り、リードを広げた。27点差でスタートした第4Qこそ点差を詰められたものの、93-72と21点差で試合の幕を引いた。ベンチメンバーはこの日25得点を挙げ、チームを支えた。約13分プレーし、4得点5アシストをマークした藤本は「完璧ではないですけど、いい繋ぎができたと思う」と振り返った。
 
 その点はBTテーブスHCもシューターの林咲希も評価していた。
「ベンチメンバーの活躍が大きかった。出る時間は少ないですが、ディフェンスのルールを守って、積極的にペイントエリアにアタックしてくれた」(テーブスHC)
「“自分たちも頑張ろう”と思える活躍をしてくれた。昨日は不安そうな顔をしていたが、今日は攻め気のあるプレーをしていた。来週もみんなの力が必要」(林咲希)
 

(写真:町田がルーズボールを追った直後のベンチ。雰囲気の良さが窺えた)

 5日後にスタートするファイナル・デンソー戦に向け、司令塔の町田はこう意気込む。
「(デンソーは)スタートだけじゃなくベンチメンバーもチームに貢献できる選手が多くバランスのいいチーム。自分たちがディフェンスを固め、相手の強いリバウンドを全員で取り切って走る富士通のバスケットに持っていけるかがキーポイントなってくる。スタートもベンチメンバー誰が出ても同じ意識、同じ質で戦っていきたい」
 
(文・写真/杉浦泰介)
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