サッカー・パリ五輪アジア最終予選を兼ねるAFC U-23アジアカップ・準決勝の日本代表対イラク代表の一戦が30日(日本時間)、カタール・ドーハで行なわれ、日本が2対0で勝利した。この結果、日本は今夏に行われるパリ五輪の出場権を手に入れた。日本は5月4日未明、ウズベキスタン代表とアジアカップ決勝戦で対決する。

 

 アジア杯はまだ終わってない(ドーハ)

日本代表 2-0 イラク代表

【得点】

[日] 細谷真大(28分)、荒木遼太郎(42分)

 

 前半28分だった。最終ラインから一発の展開だった。中盤の底からMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)が前線へフィード。これをペナルティーエリア内で抑えたFW細谷真大(柏レイソル)が反転しながら、相手をかわし、見事ゴール右隅に流し込んだ。

 

 続いて、42分。相手陣地左サイドでDF大畑歩夢(浦和レッズ)がボールを奪取。すぐさまペナルティーアーク手前に走る藤田に鋭い横パスを供給。藤田はダイレクトでMF荒木遼太郎(FC東京)に落とす。相手DFラインが整っていないギャップに走りこんだ荒木は落ち着いてトラップし、右サイドネットを揺らした。日本にとって大きな追加点となった。

 

 ゴール前でダイレクトを使い、相手の目線を外す効果的なプレーだった。ぜひ、再現性を高め、パリの舞台でも披露してもらいたいかたちだった。

 

 後半に入ると、積極的にDFラインの裏を狙ってきたイラクだったが、DF関根大輝(柏レイソル)らが体を張り続け、無失点で試合を終えた。日本はこの勝利によりパリ五輪への出場権を手にしたと同時に、5月4日未明に行われるアジアカップ決勝へと駒を進めた。

 

(文/大木雄貴)