森保監督、攻撃的3バックをテスト ~26年W杯アジア2次予選~

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 サッカーワールドカップ2026年大会アジア2次予選第5節、ミャンマー代表対日本代表の一戦がミャンマー・ヤンゴンで行われ、日本が4対0で勝利した。試合は前半17分にMF中村敬斗(ランス)の得点で日本が先制。34分にはMF堂安律(フライブルク)が押し込んだ。後半30分、38分にはFW小川航基(NEC)が2得点し、終了間際に中村がミドルシュートを叩き込んだ。

 

 GK前川、A代表初先発で完封(ヤンゴン)

ミャンマー代表 0-5 日本代表

【得点】

[日] 中村敬斗(17分、45+3分)、堂安律(34分)、小川航基(75分、83分)

 

 既に2次予選突破を決めている日本代表。攻撃的な3-5-2<実質、鎌田大地(ラツィオ)が2トップの一角まで上がるため>のシステムでスタートした。ただシステム上、相手の1トップに対し、こちらの3バックはかみ合わせが良いとは言えなかった。

 

 15分過ぎから、3バックの左に入ったDF伊藤洋輝(シュツットガルト)がワンボランチのMF守田英正(スポルティング)の横まで上がり、DF谷口彰悟(アルラーヤン)とDF橋岡大樹(ルートンタウン)が2バックを形成した。このあたりからパスの回りがスムーズになった。

 

 迎えた17分。鎌田からのロングスルーパスに反応した中村が得意の左サイドから右足を振り抜きゴール左に決めた。34分、左サイドから鎌田のシュートがポストに当たる。このこぼれ球に堂安が反応し、左足で押し込んだ。

 

 ここから日本はシステムを4-3-3に移行した。森保一監督はさまざまな形を試したかったのだろうが、ミャンマーがプレスをかけに出てくることはなかった。ミャンマーの出方にも原因があり、チャリティーマッチのようなテストをするには評価が難しい展開となってしまった。

 

 後半開始から森保一監督は堂安とMF旗手玲央(セルティック)に代え、MF鈴木唯人(ブレンビー)とMF川村拓夢(サンフレッチェ広島)を投入した。

 

 30分、右サイドからMF相馬勇紀(カーザピア)の鋭いクロスに小川が頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。オランダで結果を残したストライカーが、先発起用に見事結果で応えた。小川はこの8分後にも得点し、存在感をアピールした。終了間際には、左ウイングバックから2シャドーの一角にポジションを移した中村が豪快なミドルシュートを右足で叩き込み、日本が5対0で勝利した。

 

 日本の次節は11日、エディオンピースウイング広島スタジアムで行われる、シリア代表戦だ。20年ぶりに広島で行なわれるAマッチで、森保監督はどんな采配を振るのか。

 

(文/大木雄貴)

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