はじめまして、入社3週間目のA.Oです。事務所の雰囲気にもだんだん慣れてきて、優しい先輩たちに色々教えていただいている毎日です。初めての記者会見、初めてのインタビュー。今まで経験してこなかったことが次々と起こる日常はすごく新鮮です。今の自分の気持ち、そう初心を忘れないよう、これからもがんばっていきたいです。
 今回取り上げたいのは、ウインブルドン、すなわち全英オープンです。6月23日から7月6日の2週間、ロンドン郊外オール・イングランド・クローケ・アンド・ローンテニスクラブを会場に開催されます。テニス4大大会の中で唯一、芝生のコートで行われるこの大会は、120年以上の歴史と伝統を誇ります。英・ロイヤルファミリーが観戦に訪れたり、「白いウェア」の着用が義務付けられているなど、独特の雰囲気の中、毎年熱戦が繰り広げられています。

 大会最大のみどころは、男子世界ランキング1位ロジャー・フェデラー(スイス)と、世界ランキング2位ラファエル・ナダル(スペイン)のライバル対決です。2006年、2007年と決勝でぶつかりあっている両者。特に昨年は、大会史上3番目に長い3時間45分に及ぶ死闘の末、フェデラーが5連覇を達成しました。NHKで生中継されたこの試合は、二人がスーパーショットを打ち込みあう、もの凄い試合展開でした。優勝が決まった嬉しさのあまりフェデラーが芝生に倒れこむまで、一打たりとも見逃さずに観戦しました。

 テニスであれほど盛り上がったのは、1996年4月のフェド杯、7月のウインブルドンのシュティフィ・グラフ(ドイツ)−伊達公子戦以来だったと思います。

 実績だけみれば、芝生コート54連勝中にして、ウインブルドン5連覇中(!)のフェデラーに軍配が上がります。しかし、クレーコートの全仏オープンを4連覇中のナダルも、今年は前哨戦であるアルトワ選手権で芝コート初優勝をあげました。更なる“フェデラー対策”を行い、今大会に臨んでくるでしょう。

 古今東西、あらゆるスポーツにライバル対決が存在してきました。しかし、現在のテニス界二大王者は、全ての競技の中でも最も火花を散らしあっていると言っても過言ではない好敵手同士です。二人のキャリア全盛期が重なったことに僕たちは感謝をしなければならないかもしれません。

“両雄並び立っている”男子テニス頂上対決をお見逃しなく。

(A.O)
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