Legit、初黒星喫するもレギュラーシーズン連覇 INFINITIESら3チームがCS進出 〜D.LEAGUE〜

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 3日、日本発のプロダンスリーグ「第一生命D.LEAGUE 23-24 REGULAR SEASON ROUND.13」が東京ガーデンシアターで行われた。首位のCyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)は同5位のKOSÉ 8ROCKS(コーセー エイトロックス)に2対4で敗れ、今季初黒星を喫したものの、2位のFULLCAST RAISERZ(フルキャストレイザーズ)がMedical Concierge I’moon(メディカル コンシェルジュ アイムーン)に0対6のSWEEP負けし、2季連続の「REGULAR SEASON WINNER」となった。この日勝利した4位のValuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)が2位に、8ROCKSが3位に浮上。4位に下がったRAISERZとともにシーズン6位以上が確定。この結果、RAISERZは初年度から4季連続、8ROCKSは2季ぶり3度目、INFINITIESが初のチャンピオンシップ(CS)進出が決まった。

 

(写真:レギュラーシーズン優勝が確定し、他チームのメンバーから祝福されるLegitのTAKUMI<左端>)

 

 レギュラーシーズンも大詰めを迎え、ゴールデンウイーク中に開催されたROUND13は初モノづくしとなった。

 

 まずは無敗のLegitに土が付いた。この日の6th MATCHを迎える前に3rd MATCHでRAISERZがI‘moonに敗れたため、レギュラーシーズン優勝が決まっていた。先攻は8ROCKS。らしさ全開のスピーディーでスキルフルなショーケースで観客を沸かせた。一方、後攻のLegitは椅子を小道具に使い、ピンクのスーツスタイルでスタイリッシュな演出で対抗。しかし結果は2対4で敗戦。通算成績は8勝2分け1敗となった。

 

 それでもレギュラーシーズン2連覇は、リーグ4季目とはいえ初である。チームリーダーのTAKUMIも「全チーム、全ダンサーさん、すごくレベルが高い中で2連覇できて光栄です」と胸を張った。FISHBOYディレクターも「最初(20-21シーズン)は最下位。そこからシーズン優勝するまでになるとは、目指していたとはいえ予想していませんでした。夢の中にいるような感じです」と言い、こう続けた。

「メンバーを誇りに思うのは、勝っているからといって調子に乗ることが全然ないこと」

 

 メンバーの受け止め方もそれぞれだ。BBOY SHOSEIは昨季、出場機会が少なく、レギュラーシーズン優勝も心から喜べなかったという。

「昨季はCYPHER ROUNDしか出場できておらず、正直悔しい気持ちもありました。自分が出場していない時も勝っていった。みんなといる時も素を出せず、心からうれしいと思えていなかった。今年はみんなと一緒に踊っていて楽しいと思えるシーズン。この優勝は素直にうれしい」

 

(写真:「Take it Easy」をテーマに掲げ、軽やかに優雅に踊った)

 21-22シーズン終了後、一度チームから離れていた1chは自身初のレギュラーシーズン優勝となる。

「(自分が入っていた時の)Legitは悔しい結果で終わった。22-23シーズンは地元に帰り、画面上でLegitの活躍を応援していました。みんなが急成長した姿を見ながら、“すげぇな”という気持ちでいました。今季戻ってきて、1人だけ置いてかれているような思いもありましたが、みんなは温かく迎えてくれた。みんなに付いていけるように必死に練習した。この結果を掴みとれたので、めちゃめちゃ幸せです。でも今日の結果は負けてしまった。次のROUND14とCSに向けてすごく気合が入りました」

 

 一方でAYUNAのように「去年も今年も同じ気持ちで挑んでいた。違いはなく、毎シーズン、レギュラーシーズン優勝とCS優勝することを目がけてやってきているので、自分自身はCSで優勝したいという気持ちがすごく強いです」と語る者もいる。それはKANATOも同じで「素直に昨季も今季もレギュラーシーズン優勝はうれしい」と話した。

「今季はROUND2からケガをしてしまって、ROUND9まで出られなかった。みんなをサポートする時間が長かった。その中でもみんなの強さ、チーム力を改めて感じました。みんなよりROUNDを休んだ分の体力が残っているので、CSでぶつけて頑張りたいと思います」

 

 挑戦者という立場だった昨季と今季とでは違う。enaが「初めてレギュラーシーズン優勝して、CS準優勝といういい成績で終われた。そのシーズンよりも絶対にいい成績で終わらないといけないという今シーズン。毎ROUND、毎リハ(-サル)、本気でぶつかってきた。シーズン優勝はうれしいんですが、ホッとしている気持ちが80%、あとの20%はCSに向けて必ず優勝しないといけないという思い。その緊張感もありつつ、この結果を噛みしめている感じです」と胸の内を明かせば、他のメンバーも続く。

 

「昨季は初めてレギュラーシーズン優勝。すごくうれしかったし、勢いに乗っている感じありました。今季はいろいろな経験をして、シーズン優勝と(これから)CSを経験する。周りが落ち着いて見えている中でのシーズン優勝だったと思います。CSで負けを経験したことで、“勝ちたい”という気持ちよりはもちろんですが、“負けたくない”“あの経験をもう絶対したくない”という気持ちをみんなで共通して持てている」(TAKUMI)

 

「昨季はその前まで険しい道のりで、そこから上にいくために考え、みんなで掴み取って、ただただうれしかった。今年は昨季CSで負けてしまい、それ以上の結果を取るために“絶対に優勝したい”という気持ちが強い。1つ1つの試合に対して、去年の倍以上に強い気持ちで臨んでいる。レギュラーシーズン優勝を決められたことは素直にうれしいですが、ROUND14とCS(最大2試合)に向けての想いを改めて実感できました」(ATO)

 

(写真:Legitのレギュラーダンサーは9人という編成でシーズンを戦っている)

「昨季はみんなのピースがハマッていくのを実感しながらレギュラーシーズンを優勝し、新たな感覚を掴んだ。その前の2シーズンは見ている側だったCSを経験した側になれたことは自分たちの進化を実感できました。今季はCSで負けた悔しさから、シーズン優勝は当たり前だというくらいの気持ちで一戦一戦臨んできた。リハーサルで意見が飛び交い、そこに対応するスキルも上がってきている。メンバーのすごさを改めて感じました。今季は1chが帰ってきて、さらに飛躍したと実感できています。このシーズン優勝はうれしい。今日は負けてしまいましたが、CSにかける思いに変わりはないですが、一層気が引き締まった。ROUND14を勝って、まだ経験していないCS優勝を経験するために頑張っていきたいです」(地獄)

 

 次に向けての想いを口にしたのはKAI→だ。この日の負けを糧にすると誓った。

「昨季はROUNDで勝利してレギュラーシーズン優勝を掴んだ。今日は負けてしまったことで、自分の中では複雑な感情がある。ただ、この悔しさはCSに必要になってくる。ここでへこたれずにROUND14、CSの勝利を狙っていきたい」

 

 ディレクター、メンバーに共通しているのは、レギュラーシーズン優勝はあくまで通過点ということ。「これで終わりじゃない」(TAKUMI)。目標は当然、昨季達成できなったCS制覇である。「もっと強いLegitをCSでお見せできると思います」(BBOY SHOSEI)。今季はイギリスTV局の公開オーディション番組『BRITAIN’S GOT TALENT SERIES 17』に出演し、予選を突破。5月27日、セミファイナルに挑む。ROUND14は5月19日、CSは6月9日と過密日程となるが、Legitはどちらも諦めるつもりはない。

 

(文・写真/杉浦泰介)

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