男子66kg級・阿部一二三、五輪連覇 ~パリ五輪・柔道~

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 日本時間29日、パリ五輪大会5日目が行われた。柔道は男子66kg級と女子が52kg級を実施。男子66kgでは阿部一二三(パーク24)が連覇を達成。同じく連覇を狙った妹・詩(パーク24)は2回戦で敗れた。

 

 東京五輪を制した阿部きょうだい。パリでも同日優勝を目指したが、2回戦で妹・詩が現在世界ランキング1位のディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に一本負け。技ありを先に奪いながら、残り1分で逆転を喫した。これできょうだい連覇の夢は潰えた。それでも兄は揺らいではならない。いや揺らぎを見せなかったと言った方が正しいか。

 

 初戦となった2回戦は合わせ技一本で勝ち上がった。準々決勝も合わせ技一本で勝つと、準決勝では現在世界ランキング1位のデニス・ビエル(モルドバ)に延長戦ゴールデンスコアの末、開始9秒過ぎに払い腰で技あり。決勝進出を決めた。決勝は世界ランキング8位のウィリアン・リマ(ブラジル)と対戦。開始1分48秒、隅落としで技ありを奪った。さらに袖釣り込み腰で再び技ありを奪って、合わせ技一本。五輪2連覇を達成した。

 

 3年前は無観客で行われたため、大声援を背にした五輪は初となる。「これぞオリンピック。この大歓声の中で金メダルを獲ることができて良かった」と振り返った。「もっと強くなれるように頑張ります」。目標は男子60kg級の野村忠宏の3連覇(1996年アトランタ、2000年シドニー、04年アテネ)超えの4連覇だ。

 

(文/杉浦泰介)

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