日本、2大会連続銀 中国が5連覇 ~パリ五輪・卓球女子団体~

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 パリ五輪18日目、卓球の女子団体決勝が現地時間10日に行われた。前回大会銀の日本代表は4連覇中の中国代表に0対3で敗れた。2大会連続3度目の銀、4大会連続の表彰台となった。中国は5連覇を達成した。

 

 勝負手を打ったが、王国の壁は高く、厚かった。東京五輪銀の日本は早田ひな(日本生命)、平野美宇、張本美和(いずれも木下グループ)の3人で臨んだ。対する中国は女子シングルスの世界ランキングトップ3(スン・インシャ、チェン・ムン、ワン・マンユ)を擁する。


 第1試合目はダブルス。中国の女子ダブルス世界ランキング1位ペア(チェン・ムン&ワン・マンユ)に対し、日本は早田と張本のペアで挑んだ。ここまでの3試合は早田と平野が組み、これまでの団体戦でも組んでいないペアだ。データの少ないコンビで相手を揺さぶる狙いもあったのか。第2試合に起用した平野はシングルス世界ランキング1位、東京&パリ五輪同銀メダルのスン・インシャに昨年フルゲームの末に勝っている。張本も今年のW杯でワン・マンユに2-4と善戦した。

 

 早田と張本は持ち味を発揮し、好ゲームを展開した。しかし先手を取って勢い付けたいところだったが、2-3で惜しくも敗れた。中国の牙城を崩すためにここは第一関門だっただけに痛い星を落とした。続く平野はストレート負け。張本も第1ゲームを取ったももの、1-3で敗れた。通算0対3で5連覇を許した。


 2012年ロンドン五輪銀、16年リオデジャネイロ五輪銅、21年東京五輪銀に続き4大会連続の表彰台。王国に追いつくにはまだ力が必要だが、打倒中国の一番手であることは証明した。現状は世界ランキング4位まで中国勢が占めている。4年後のロサンゼルス五輪までにこの中に割って入るような個の成長は必須である。

 

(文/杉浦泰介)

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