赤﨑暁、難コースで自己ベスト更新6位入賞 〜パリ五輪・陸上男子マラソン〜
パリ五輪大会18日目、男子マラソンが日本時間10日に行われ、赤﨑暁(九電工)が自己ベストを更新する2時間7分32秒で6位入賞を果たした。優勝はタミラト・トラ(エチオピア)。2時間6分26秒の五輪新記録で金メダルを手にした。2位は21秒差でバシル・アブディ(ベルギー)、3位には34秒差でベンソン・キプルト(ケニア)が入った。その他の日本勢は大迫傑(Nike)が2時間9分25秒で13位、小山直城(ホンダ)が2時間10分33秒で23位だった。
パリ市庁舎前スタートし、ベルサイユ宮殿で折り返してオテル・デ・ザンヴァリッド前に設置されたゴールまでの43.195kmを走る。日本勢はMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)のトップ3小山、赤﨑、大迫が挑んだ。
最大高低差156mと起伏の激しい難コース。20km過ぎで五輪2連覇中のエリウド・キプチョゲ(ケニア)、世界歴代3位2時間1分41秒の自己ベストを持つケネニサ・ベケレ(エチオピア)が脱落する波乱の様相を呈した。
その難所攻略を果たしたのはトラ。今大会は補欠だったがシセイ・レンマが負傷離脱したため、大会直前に繰り上がった。27㎞過ぎに抜け出し、そのまま逃げ切った。2時間6分26秒の五輪新記録で優勝。母国に2000年シドニー五輪以来、24年ぶりの金メダルをもたらした。
日本勢最高位は赤﨑。25㎞通過は赤崎がトップに立つなど健闘した。27㎞過ぎにトラに突き放されたものの、その後も上位グループにい続けた。自己ベストを大きく更新する2時間7分32秒。4、5位との差は数秒。表彰台までは32秒だった。
(文/杉浦泰介)