初代王者はdance studio egg(埼玉)のNEO TIGER ~SD.LEAGUE~

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 日本発プロダンスリーグ『D.LEAGUE』によるダンススタジオ対抗の全国大会『第一生命SD.LEAGUE』が神奈川・KT Zepp Yokohamaで開催された。全国5地区(北日本、東日本、中日本、西日本、南日本)で行われた予選を勝ち抜いた34チームが決勝大会に参加。初代王者には埼玉のdance studio eggのNEO TIGERが輝いた。

 予選5地区の中で最大出場チーム数となったのが、東京・横浜を中心に44チームが集まった東日本予選だ。D.LEAGUEのKADOKAWA DREAMS(カドカワ ドリームズ)の「KFD」「KFDジュニア」、Valuence INFINITIES(ヴァリュエンス インフィニティーズ)の「Valuence INFINITIES YOUTH」、avex ROYALBRATS(エイベックス ロイヤルブラッツ)の「aRB SEED」も出場する激戦区で、NEO TIGERはトップ通過を果たした。

 

 NEO TIGERはリーダーの翔妃(さき)を筆頭にmimosa、ONORIN、Yu-、OJU、MAHO、AKIRA、HIROKI、SHION、ARIN、JOJIの11人によるdance studio eggの東浦和店で研鑽を積んできたメンバーだ。ファイナルは4つのブロック(A1、A2、B1、B2)に分かれ、各チームが2分~2分15秒のパフォーマンスを行う。各ブロック1位の中からジャッジがチャンピオンを決める。NEO TIGERはB2ブロックの最後。つまり大トリを任された。
「B2ブロックがすごくレベルが高かった。とにかく私たちは楽しむ。今まで練習してきた成果を出せる自信があった。楽しんで笑顔で踊り、笑顔にさせられるダンスをしようと思っていました」(翔妃)

 

 緩急をつけたエネルギッシュなハウスダンスを披露した。「ストリートダンスの良さを残したまま、エンターテインメント性の高いダンスをつくれるかを意識しました」とはKAZANEディレクター。楽曲、大まかな振り付けは予選と同じだが、5日間で試行錯誤を繰り返したという。
「私の中ではそのまま来たわけではありません。楽曲は同じですが、細かい修正を入れました。同じ音でもよく聴こえるようにと編集しました。最後の最後まで妥協せず、5日間でできることはやり切ろうと思いました」


 スキルはもちろんのこと、シンクロ度やフォーメーションも安定していた。賞金総額150万円に加え、D.LEAGUE24-25シーズンの開幕戦でのパフォーマンス権、DANCEALIVE FINALメインステージでのゲスト出演権、そして翌年のSD.LEAGUE決勝大会出場シード権を手にした。来年に向け、高校2年生の翔妃は「出られるなら出場して連覇したい」と語った。KAZANEディレクターは「私はできるならディレクターという役割を後輩に経験させたい。私のようにディレクターをやりたいというプロダンサーの子たちがいるのですが、SD.LEAGUEの配信を観て『メラメラした』と言っていたんです。だから、その子たちにチャンスを与えられるなら、私は任せたいと思っています」と述べた。

 

(文・写真/杉浦泰介)

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