千葉ロッテマリーンズは1日、NPBの実行委員会の中で、今年のドラフトで育成選手を獲得し、徳島インディゴソックスに派遣したい考えを明らかにした。瀬戸山隆三球団社長が各球団に承認を求めたが結論が出ず、継続審議となった。

 ロッテは6月にもボビー・バレンタイン監督が今季の育成ドラフトで大量に選手を確保し、20名程度を送り込む構想を明らかにしていた。ロッテはこれまで「実戦経験を積ませる場が少ない」などの理由から育成選手を獲得していない。瀬戸山代表によると、今季の育成ドラフトで5〜8人程度を指名し、来季から派遣を実施する希望があるという。

 派遣先に選ばれた徳島インディゴソックスは今シーズンも前後期から低迷。特に後期はリーグワーストの19連敗を喫し、7勝33敗5分でリーグ初の勝率1割台(.175)に落ち込んだ。他の3球団と比べると戦力格差は否めず、来季に向けての補強が必要不可欠な状態だ。

 ロッテの提案は従来の1球団保有構想と比べると、現実的な路線と言えるだろう。リーグにとってもNPB選手の受け入れは、戦力均衡と育成の両面からみてもメリットがある。
 ただ、支配下登録選手が球団とかわす統一契約書では、コミッショナーが許可しない限り、所属球団以外でのプレーを禁じられている。育成選手には規制がないものの、実行委員会での許可が必要との見解だ。今回、ロッテの提案に対しては、他球団から人数と期間などを決めてほしいとの意見が出た。

 現在、NPBの若手選手19名がハワイのウインターリーグに派遣されている。シーズンオフに実戦経験を積むため、コミッショナーが許可した上での措置だ。海外で渡航費用等がかかることを考えれば、国内で試合を行える環境整備はNPBにとってもマイナスにならない。

 もし人数や派遣期間などのルール整備を今後、議論するのであれば、育成選手だけでなく、支配下選手の派遣や独立リーグ選手の受け入れなども合わせて話し合ってほしい。育成か支配下かにこだわらず、各球団が育成方針に従って選手を派遣し、または独立リーグから好素材の選手を受け入れて競争を促す。質の高い野球で、人々に夢や希望を与えたいとの志にNPBも独立リーグも違いはない。相互交流を深めることは、日本野球の発展につながるはずだ。今後の議論の行方を見守りたい。 

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