四国アイランドリーグは30日、2試合を行い、シーズンの全日程を終了した。前後期とも優勝したのは香川オリーブガイナーズ。個人タイトルでは首位打者を愛媛のルーキー・比嘉将太が獲得し、最多勝も愛媛の新人・梶本達哉が香川・松尾晃雅とタイトルを分け合った。2007年の年間王者をかけたリーグチャンピオンシップは香川−愛媛の組み合わせで10月5日に開幕する。

 また昨年、1試合平均806人と落ち込んだ観客数は、29日の愛媛主催試合で史上最多の8,232人を集めるなど増加。1試合あたりの動員は1,101人と2年ぶりに1,000人を超え、リーグ初年度(1,068人)を上回った。分社化された各球団が、多彩な地域密着の取り組みを行ったことが好結果につながったようだ。
 一方でリーグが保有している高知球団が大幅な赤字を抱え、存続の危機にあることも表面化した。高知では存続を求める会が立ち上がり、各球場で募金活動が行われているが、現在のところ球団を保有する新オーナーは、まだ決定していない。

 交流試合や10月の秋季教育リーグへの参加など、NPBとのパイプは太くなり、育成組織としてのアイランドリーグの存在は年々大きくなってきている。しかし、ビジネス面では課題を解消することはできなかった。 
 4年目を迎えるリーグがどうなるのか。それは、まず来月にも判明する高知球団の行方にかかっている。

<個人タイトル> 
(投手部門)
・最優秀防御率
近平省吾(愛媛) 1.00
・最多勝     
松尾晃雅(香川)、梶本達哉(愛媛) 15勝
・最多セーブ
天野浩一(香川) 13セーブ
・最多奪三振    
松尾晃雅(香川) 159個

(野手部門)
・首位打者
比嘉将太(愛媛) .334
・最多打点   
丈武(香川) 55打点
・最多本塁打  
丈武(香川) 13本塁打
・最多盗塁   
三輪正義(香川) 40盗塁

◇9月30日(日)
 グラタン、7回1失点の好投で最終戦飾る(香川10勝3敗2分、オロナミンC球場、2,020人)
香川オリーブガイナーズ  4 = 200010100
徳島インディゴソックス   1 = 100000000
勝利投手 グラタン(2勝2敗1S)
敗戦投手 片山(3勝15敗)
セーブ   金子(6勝0敗1S)
本塁打   (香)堂上7号ソロ

 檜垣、土壇場で同点タイムリー(愛媛7勝7敗1分、坊っちゃんスタジアム、2,134人)
高知ファイティングドッグス  3 = 020000010
愛媛マンダリンパイレーツ  3 = 010000002 (9回引き分け)
本塁打   (高)小山田2号2ラン

<順位表>  勝   負   分   勝率   差   
 香川   28  13   4  .683 優勝  
2 愛媛   26  17   2  .605  3.0
3 高知   21  19   5  .525  3.5
4 徳島   7  33   5  .175  14.0

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