3日、阪神タイガース(2軍)と四国アイランドリーグ選抜との交流試合が西宮・鳴尾浜球場で行われた。リーグ選抜は5番・高井啓行(高知)が2本のホームランを放つなど打線が爆発。NPB相手に初の2ケタ得点をマークし、12−1で大勝をおさめた。

▼ソフトバンク・西山、4日の楽天戦で先発へ
 香川・堂上、5安打2打点
アイランドリーグ選抜 12 = 100301313
阪神(2軍)        1 = 000100000
[四] 松尾(香)−塚本(香)−○山隈(高)−梶本(愛)−ソリアーノ(高)−上里田(高)−森(愛)−天野(香)
[阪] ●岩田−鶴−辻本−田村−水落−玉置
本塁打 [四]高井(高)2ラン、3ラン、國信(高)ソロ
      [阪]大和ソロ

 13安打12得点。リーグ打線が猛虎のごとくタイガース相手に襲いかかった。阪神の先発は06年の希望枠ルーキー岩田稔。速球派左腕の立ち上がりをリーグ選抜はとらえる。
 初回、1死から檜垣浩太(愛媛)がヒットで出塁すると、3番に入った堂上隼人(香川)が左中間を破る2ベース。リーグ選抜が幸先よく1点を先制する。

 4回は先頭の堂上が2打席連続のヒット。1死後、5番に抜擢されたルーキー高井がライトに2ランを放つ。高知・藤城和明監督が「角中2世になるかも」と大化けを期待する新人がNPB相手にあいさつ代わりの1発を披露した。
 4−1とリードした6回には、堂上のヒットをきっかけに、代打・マサキ(高知)がタイムリー。04年のドラフトで史上最年少指名を受けた辻本賢人から1点を奪う。

 続く7回もこの日4安打目となる堂上のタイムリーなど、3本の安打を集中させて3点。8回は今季1本も本塁打のなかった國信貴裕(高知)のソロが飛び出し、9回は再び高井の出番がやってくる。1死1、2塁、チャンスで打席に立った18歳のスラッガーはこの日2本目のアーチをライトに描いた。これで12−1。昨年のファーム日本一チームを完璧に打ち崩した。

 投げては小刻みに繰り出したリーグ選抜の投手陣が揃って好投をみせる。先発の松尾晃雅(香川)が2回をパーフェクトに封じれば、その後も計7人の投手が阪神の攻撃を抑えた。打たれたヒットはわずか3本。失点はソロ本塁打による1点のみ。最後は天野浩一(香川)が2人を簡単に打ち取り、3月に続く阪神戦勝利をモノにした。

 誕生以来3年間、“投高打低”傾向が続いたアイランドリーグ。過去、リーグ勢はNPBとの交流試合で5勝をあげているが、どちらかといえば接戦をモノにした試合が多かった。敵地に乗り込み、つかんだ対NPB6勝目。それは今までとは一味違う野手の力強さがみられた1勝だった。

 同じメンバーで臨む週末(6、7日)の巨人戦も打線は爆発するのか。凱旋登板が予定されている深沢和帆(元香川)とリーグの各打者の対決にも注目したい。

<ソフトバンク・西山、初勝利なるか? 4日楽天戦で先発>

 愛媛マンダリンパイレーツから昨年、福岡ソフトバンクに入団した西山道隆投手が4日の東北楽天戦(フルキャスト宮城)で先発登板することが明らかになった。3日、パ・リーグより予告先発として公示された。4日付で出場選手登録される見込み。西山の1軍登録は06年6月以来、先発は同年6月1日横浜戦に続き、プロ入り2度目となる。

 今季の西山は春から2軍でフォームの矯正に着手。開幕当初こそ結果が出なかったが、4月末の四国アイランドリーグ選抜戦で4回を無失点、MAX147キロと復調をみせた。6月に入るとファームのローテーションに定着。6月3日の中日戦、3安打3失点の完投で今季初勝利をおさめると、13日の広島戦では3安打完封と首脳陣にアピールした。ここまで2軍成績は2勝2敗、防御率2.80。6月以降は3完投と安定した内容をみせ、今月1日より1軍に帯同していた。

 初先発となった昨年の横浜戦では2回3分の1を投げて6安打(うち本塁打1)3失点と洗礼を浴びた。フォーム改造で苦しんだ1年の時を経て、念願の初勝利をもぎ取ることはできるのか。なお、楽天の先発は有銘兼久と発表されている。今季の1軍成績は1勝5敗、防御率3.65。

 6月の月間MVP賞、ファン投票実施!
【投票期間】 
 7月6日(金)まで
【投票方法】 
 E-mail(tohyo@iblj.co.jp)またはFAX(087-825-9961)を四国アイランドリーグ事務局に送信
 チーム名、選手名、選んだ理由を明記してください。
 投票の結果を踏まえて、投手1名、野手1名のMVP選手が決定します。

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