武尊、逆転KO勝利 ロッタンに「I’m ready!」と声掛け 〜ONE〜

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 アジア最大級の格闘技団体『ONE Championship』(ONE)がタイ・ルンピニースタジアムで開催する『ONE Friday Fights 81』が27日、行われた。K−1元3階級制覇王者でISKA世界ライト級王者の武尊(team VASILEUS)がミャンマー・ラウェイ出身のタン・ジン(ミャンマー)に2ラウンドKO勝ち。8カ月ぶりの復帰戦でONE参戦後初白星を手にした。秋元皓貴(Evolve MMA)はイリアス・エナッシ(オランダ/モロッコ)、小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)はリッティデット・ソー・ソンマイ(タイ)に判定負け。ONEデビュー戦となった陽勇(Team Mehdi Zatout/TEAM3K)はユセフ・サード(アルジェリア)に判定で勝利した。

 

(写真:©ONE Championship)

(写真:ONE参戦後初白星をKOで掴み取った武尊 ©ONE Championship)

  再起戦に臨んだ武尊。負ければプロキャリア初の連敗となるだけに、期する思いがあるのだろう。入場時の表情も心なしか硬く映った。前回に続き今回も直前で対戦相手が変更となった。ブラック・パンサー(タイ)に代わって対戦することになったのはタン・ジン。19歳はONE2連勝2KOと勢いに乗っており、第1ラウンドでは威勢のいい戦いっぷりを披露してきた。


 武尊が左のジャブ、右のカーフキックを中心に組み立てるのに対し、タン・ジンはパンチを振り回してきた。武尊のカーフを受けた直後は“効いていないぞ!”とアピール。鋭い出足は止まらず、2分過ぎ、タン・ジンがワンツーを繰り出すと、武尊は後ろに退がる。そこを追いかけるようにしてスイングした左フックが武尊に当たり、ダウンを喫した。


 第2ラウンドも中間距離はジャブとカーフに、近距離でヒザとパンチを見舞った。2分過ぎ、三日月蹴りでダウンを奪うと、猛ラッシュで2度目のダウン。レフェリーが試合を止めると、武尊はリング上で雄叫びを上げた。リング上でインタビューを受けた武尊は「(1ラウンドのダウンは)フラッシュ気味だったのでダメージはそこまでなかった。ケガ明けでちょっと脚を心配し過ぎました。でも修正します」と答えた。

(写真:ロッタン<中央左>と額を突き合わせる武尊 ©ONE Championship)

 リング上のインタビューを終えると、武尊はマイクを要求した。すると直後、今年1月に対戦予定だったロッタン・ジットムアンノン(タイ)がリングイン。武尊は「I'm ready! Let's FIGHT!」と呼びかけた。両者向かい合い、笑顔で額を突き合わせるバチバチのフェイスオフ。ONE発表の試合後インタビューによると、武尊はロッタン戦に向け、<格闘技人生で一番の打ち合いをしたいですね。最高の打ち合いをして、最高のKOを見せます>とコメントした。

 

(文/杉浦泰介)

 

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