東西名門対決 ドジャース、フリーマンの逆転サヨナラ満塁弾で先勝
MLBのワールドシリーズが現地時間25日、ロサンゼルスで開幕した。第1戦はホームのロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースを6−3で下した。試合はドジャースが先制。6回表、ヤンキースのジャンカルロ・スタントンが逆転2ランを放った。ドジャースは8回裏にムーキー・ベッツの犠飛で追いつき、延長戦へ。延長10回表にヤンキースが勝ち越すも、その裏、フレディ・フリーマンが逆転サヨナラ満塁ホームランで試合を決めた。
◇ワールドシリーズ第1戦
大谷、8回同点に繋がる二塁打(ドジャース1勝 ドジャースタジアム)
ニューヨーク・ヤンキース(ア・リーグ東地区1位)
3=000|002|000|1
6=000|010|010|4x
ロサンゼルス・ドジャース(ナ・リーグ西地区1位)
勝利投手 トライネン(1勝)
敗戦投手 カズンズ(1敗)
本塁打 (ヤ)スタントン1号2ラン
(ド)フリーマン1号満塁
東西名門対決はMVPトリオ擁するドジャースが先勝した。ワールドシリーズでの対戦は12回目。ヤンキースはゲーリット・コール、ドジャースはジャック・フラーティが先発マウンドを任された。両投手の好投でヤンキースは5回まで、ドジャースは4回までゼロ行進だった。
均衡が破れたのは5回裏だ。ドジャースのキケ・ヘルナンデスがスリーベースを放ち、チャンスメイクする。ここで強打の捕手ウィル・スミスがきっちりライトへ犠牲フライ。ドジャースが1点を先制した。
リードをもらったフラーティだが、逆転を許す。先頭のフアン・ソトにヒットを打たれ、1死後、ジアンカルロ・スタントンにレフトポール際へ弾丸ライナーで飛び込む一発を浴びた。
逃げ切りを図るヤンキースに食らいつくドジャース。8回裏、1死ランナーなしで大谷翔平がライトフェンス直撃のツーベース。送球が逸れた間に三塁を陥れた。続くムーキー・ベッツのセンターフライで同点のホームを踏んだ。
劇的な幕切れは延長10回。ヤンキースがジャズ・チザムの二盗、三盗でチャンスメイクし、内野ゴロの間に1点を勝ち越した。
その裏、1死一、二塁のチャンスで大谷がレフト方向へ打球を放った。ここで左翼手アレックス・バードゥーゴがランニングキャッチ。勢い余って客席に飛び込んだ。これでランナーが進塁するとヤンキースベンチはベッツを申告敬遠で歩かせた。
2死満塁となって迎えるのはフレディ・フリーマンだ。2020年にアトランタ・ブレーブスでナ・リーグMVPに輝いた男が一仕事。左腕ネストル・コルテスが投じた初球をライトへ弾き返した。打った瞬間にそれとわかる当たり。逆転サヨナラ満塁ホームランで、ドジャースがヤンキースとの名門対決に先勝した。
(文/杉浦泰介)