ドジャース、逆転勝ちで4年ぶり8度目の世界一

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 現地時間30日、MLBのワールドシリーズ第5戦が行われ、ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースに7-6で逆転勝ち。通算成績を4勝1敗とし、2020年以来8度目の世界一に輝いた。シリーズのMVPには、第1戦で逆転サヨナラ満塁弾を放つなど4本塁打、12打点のフレディ・フリーマンが選ばれた。

 

◇ワールドシリーズ第5戦

 ベッツ、8回に勝ち越し犠飛(ドジャース4勝1敗 ヤンキースタジアム)

ロサンゼルス・ドジャース(ナ・リーグ西地区1位)

7=000|050|020

6=311|001|000

ニューヨーク・ヤンキース(ア・リーグ東地区1位)

勝利投手 トライネン(2勝)

敗戦投手 ケンリー(1敗)

セーブ  ビューラー(1勝1S)

本塁打 (ヤ)ジャッジ1号2ラン、チザム1号ソロ、スタントン2号ソロ

 

 大谷翔平、山本由伸ら大型補強を敢行したドジャースが、1年で結果を残した。

 

 序盤の流れは前日連敗を止めたヤンキースの方にあった。初回、今シリーズ不振のアーロン・ジャッジに待望の一発。先制2ランを放つと、続くジャズ・チザムもホームラン。2者連続弾で3点をリードする。2回裏にアレックス・バードゥーゴのタイムリー、3回裏にはジアンカルロ・スタントンがライトスタンドに叩き込んだ。スタントンはこのポストシーズン7号。4回表、無死一塁でのフリーマンのセンター方向への長打をジャッジがジャンピングキャッチ。ドジャースに流れを渡さなかった。

 

 しかし、5回表。ヤンキースは突然守備で乱れる。無死一塁から、センターのジャッジ、ショートのアンソニー・ボルペが連続エラーで塁が埋まる。ゲレット・コールが2者連続奪三振、ムーキー・ベッツはファーストへの詰まった当たり。ここで踏みとどまるかと思われたが、またしても守備のミスが起こる。ベースから少し離れた位置で捕球したアンソニー・リゾはファーストに投げようにもカバーがいない。コールはリゾにベースを踏んで欲しかったようだ。内野安打でドジャースが1点を返した。

 

 さらにドジャースの攻撃は続く。フリーマンがセンター前へと弾き返し、走者2人が還る。2点差とすると、テオスカー・フェルナンデスがセンターオーバーのツーベース。三塁走者のベッツに続き、一塁走者のフリーマンが激走し、同点のホームを踏んだ。

 

 流れは一気にドジャースへ。6回裏に1点勝ち越されたものの、8回表に逆転する。無死満塁でギャビン・ラックスが犠飛を放ち、追いついた。続く大谷が打撃妨害を受け、再度満塁に。今度はベッツがセンターへの大飛球。犠牲フライには十分過ぎる当たりで、ついに勝ち越しに成功した。

 

 6回途中から登板のブレーク・トライネンは8回裏に1死一、二塁のピンチを招きながらも、スタントン、リゾの長打力のあるバッターをライトフライ、空振り三振に切って取った。9回裏は2日前に先発したウォーカー・ビューラーが3人でピシャリと締めた。

 

(文/杉浦泰介)

 

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