第2回 大﨑佑圭(バスケットボール女子元日本代表) 代謝と“腸活”
野村乳業株式会社と株式会社スポーツコミュニケーションズのタイアップ企画第3弾のコーナータイトルは<二宮清純の「おなかを育てる」プロジェクト>です。毎回、ゲストをお招きし、コンディショニングなどについて語り合います。
五輪は恩返しの場
二宮清純: 第2回目のゲストはバスケットボール女子元日本代表の大﨑佑圭さんです。よろしくお願いします。
大﨑佑圭: よろしくお願いします。
二宮: 大﨑さんはリオデジャネイロ五輪に出場されましたが、他の大会と五輪は違うものでしたか?
大﨑: 五輪は一番の夢の舞台だと思っていたこともあり、他の大会とは違いました。それに選手村で他競技の選手と一緒になることが新鮮でした。
二宮:バスケットボール女子日本代表はアテネ大会以来、3大会ぶりの五輪出場でした。「五輪には魔物が棲んでいる」とか「足が震える」という人もいますが……。
大﨑: 私は「体育館に入れば、やることは1つ。戦うしかない!」と思うタイプなので、そこまで重圧は感じませんでした。夢の舞台に立ってみると、私を支えてくれた人々への感謝の思いがこみ上げてきて、コートに立つことで少しは恩返しできればいいなと思いました。
二宮: 2009年、JOMOサンフラワーズ(現ENEOSサンフラワーズ)に入団し、同年に代表入り。妊娠、出産を経て現役に復帰するなど、20年夏まで長きに渡りトップレベルで活躍されました。コンディションの面で気を使っていたことは?
大﨑: バスケットボールの名門校(東京成徳大高)に通っていたので、当時から「これを食べれば体が大きくなるよ、こうすれば体が強くなるよ」と学ぶ機会に恵まれました。実業団や代表活動の一環で開かれる栄養学講習会に参加していました。バスケットボール選手になれなかったら管理栄養士になろうと思っていたので、講習会は興味深かったですね。
二宮: では、現役時代から自炊を?
大﨑: いや、サンフラワーズの寮がすごく充実していたので(笑)。寮監のご夫妻が栄養満点な食事を3食、出してくれました。「これさえ食べていれば完璧だ!」と思えるメニューでサポートしてくれました。
二宮: 競技に集中できる環境だったんですね。
大﨑: 寮には選手が自由に食べてよいヨーグルトが常備されていて、おやつ替わりに食べていました。好き嫌いがないのは、コンディションづくりにはプラスに働きました。
二宮: 代表選手には、海外遠征がつきもの。環境が変わると体調への影響も大きいのでは?
大﨑: 遠征続きで、ホテル暮らしが長くなると、便が出にくかった。便秘というほどではないのですが、遠征先ではトイレに籠る時間がいつもより長かったかな。
意外に大事な“スッキリ感”
二宮: 何か対策はされましたか?
大﨑: トレーナーにおなか周辺をマッサージしてもらいました。やっぱり理想は、自然にストンと出てくれることですよね。おなかがスッキリした方が、1センチでも2センチでも高くジャンプできる気がします(笑)。
二宮: スッキリ感、大事ですよね(笑)。さて、大﨑さんには約2週間、マイ・フローラを飲んでいただいています。いかがでしたか?
大﨑: 口当たりがサラサラしていて飲みやすい。普段から甘いものを口にしない私には、甘さと酸味がちょうどいいんです。(規定量の)100mlじゃ足りなくて、もっと飲みたいくらい。
山川千秋(野村乳業): ありがとうございます。毎日飲んでいただくことを念頭に置いて商品開発にあたりました。女性にとって、罪悪感なく飲んでいただくために、甘さを控えめにしました。
大﨑: 甘すぎたり、ドロドロしているタイプのドリンクだと喉が渇きますよね。私にはマイ・フローラくらいの甘みと酸味がちょうどいい。
山川: 砂糖や添加物は一切使用せず、人参由来の甘みと発酵の過程で発生する乳酸由来の酸味です。気に入っていただけて、光栄です。
二宮: おなかの調子に関して、何か実感されたことは?
大﨑: 1回のお通じの量が増えました。水を飲む量も増やしているので、「マイ・フローラ」との相乗効果だと思います。すごくありがたいな、と……。
二宮: と、いいますと?
大﨑: 今は二児の母として、生活が子育て中心になっています。本当は野菜とか、食物繊維とかをもっと摂取した方がいいんだろうな、と思いつつ、自分の食事は手早く済ませてしまうのが現状です。そんなときにマイ・フローラと出会って、おなかがスッキリしたので、本当によかった。
二宮: 体調面で現役時代に悩んでいたことは?
大﨑: 腸活と関係ないかもしれないですが、冷え性に悩んでいました。
ホットヨガで楽しく腸活
山川: 実は、冷え性と腸活も関係があるんです。
大﨑: えっ! そうなんですか!?
山川: 腸内環境をよくすることで代謝が健全化し、冷え性の改善にもつながる可能性があります。私も末端冷え性でしたが、腸活に取り組むようになってから症状が改善しました。
大﨑: 現役中にマイ・フローラの存在を知りたかったなぁ。
二宮: 他に健康面で気を使っていることは?
大﨑: 近年、「腸活」というワードを見聞きするので、腸活レシピ本を手に取ってみたり、1日の中で何かしらの発酵食品を食べよう、と心掛けています。あとは、ホットヨガですね。
二宮: 汗をたくさんかけて気持ち良い、とよく聞きます。
大﨑: “ママ友”と体験レッスンに行ってからハマりました。しかも今、美腸ヨガというのもあるんです。
二宮: 美腸!?
大﨑: はい。おなかあたりをマッサージしたり、腰を捻ったりして、腸にほどよい刺激を与える動きがメインです。体を動かすのが好きなので、飽きずに楽しんで続けています。
二宮: 貴重な情報をありがとうございます(笑)。
大﨑: 汗をかいて水をたくさん飲むと水分を循環させている感覚が出てきます。気分爽快で、健康的ですよ。
二宮: 話は変わりますが、大﨑さんは一度競技から離れて復帰されました。また、現役復帰は?
大﨑: もうないです(笑)。バスケットボール教室やクラブチームの試合に参加したりとか、いまも仕事でボールには触れています。
二宮: 今後、やりたいことは?
大﨑: 私は母親を軸にした仕事や、発達障害児童支援士の資格を持っているので、これをいかした仕事にも力を入れたいです。
二宮: 具体的には?
大﨑: 自閉症の子どもの支援などをしています。東京都とのプロジェクトで、小中高校や養護学校をまわるんです。上手にドリブルができなくてもいいんです。そんなことは大した問題じゃないし、同じ空間でバスケットボールを一緒に楽しめればそれでいいんです。笑顔全開でプレーしている子どもたちの姿を見ると、こちらもパワーを貰えるんです。
二宮: 素敵な活動ですね。
大﨑: ありがとうございます! 何をやるにしても健康が一番。今後も“腸活”には力を入れていきたいと思います。
<大﨑佑圭(おおさき・ゆか)プロフィール>
1990年4月3日、東京都生まれ。東京成徳大学高等学校卒業後、2009年にJOMOサンフラワーズ(現ENEOSサンフラワーズ)に入団。同年、初のA代表入り。以降、女子バスケットボール日本代表のメンバーの主力として戦う。2016年、リオデジャネイロ五輪ではベスト8進出に貢献した。同年12月、入籍し、翌年4月に結婚を発表。2018年5月に妊娠を公表し、一時競技から離れた。2年半ぶりに代表復帰を果たすと「FIBA東京2020五輪予選大会」のスウェーデン、ベルギー、カナダとの3連戦に出場。20年8月、現役を引退。現在は「児童発達支援士」の資格をいかしながら、バスケットボールの普及活動に尽力している。
(文・写真/大木雄貴)