NEC川崎・山田、ブロックアウトを読み切った冷静なプレー ~SVリーグ女子第4節~

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 SVリーグ女子第4節・GAME2が3日、各地で行なわれた。NECレッドロケッツ川崎はホームにSAGA久光スプリングスを迎え、フルセットの末(22-25、25-22、25-19、21-25、13-15)、惜敗した。第5セットまでもつれた戦いに、とどろきアリーナに集まった2465人は熱視線を送った。

 

 互いに譲らない展開だったものの、惜しくも敗れたNEC川崎。だが、セット1つ1つを紐解いてみると、ポジティブな面も見られた。特に、第4セットではミドルブロッカー・山田二千華が冷静な判断でポイントを奪った。

 

 NEC川崎が17対20のビハインドで迎えた場面。SAGA久光の福澤めぐみがブロックアウトを狙いに来ると瞬時に察した山田は、ブロックを下げた。福澤のスパイクは大きく伸び、コートの外に落ち、NEC川崎がポイントを得た。

 

 この得点について、試合後の会見で山田はこう振り返った。

「昨日から、相手がハイセットの状況だったり、少し被った状況だと、かち上げるように打ってくることが多かった。自分もそれがすごくストレスではありました。その分、相手はそこ(ブロックアウト)に逃げているところでもあったので、1つ自分も勝負をかけないとなと思いました。相手の状態を見て、(ブロックアウトが)きそうだなと予想をして、手を引いたシーンでした」

 

 今回の惜敗について山田は、こう述べた。

「今日の試合は昨日の敗戦を含めて、自分たちのやることを明確にしようと話して、スタートからやろうとした。修正点として、ブロックの修正はできているところがありました。ですが、DF面でまだ対応しきれないところもありました。相手に圧倒されているシーンで、自分たちが受け身になっていたことが、今日の敗戦の理由になってしまった。しっかりと、次の試合には修正をしていきたいと思います」

 

 NEC川崎の次節はPFUブルーキャッツ石川かほく戦(11/16 会場:カルッツかわさき)だ。約2週間、修正する時間が確保できる。NEC川崎のブロックの中心には山田がいる。

 

(文/大木雄貴)

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