横浜がLive一色に染まった日 〜YOKOHAMA STREET DANCE FESTIVAL〜
17日、ダンスイベント『“ハマダン”〜YOKOHAMA STREET DANCE FESTIVAL〜』が神奈川・グランモール公園美術の広場で行われた。同イベントは、みなとみらい21地区を中心とした臨海部各地で4日間(11月9、10、16、17日)開催した音楽、ダンス、アニメの複合型フェスティバル『Live! 横浜』の1プログラムである。
11時に開演したハマダン。情熱的な太鼓が響き渡るアフリカンミュージックからスタートした。ダンススタジオ対抗リーグ『SD.LEAGUE』の東日本予選に出場した市内のダンススタジオ(Citadel Dance Studio、studioDUAL)のショーケースが終わると、日本発のプロダンスリーグ『D.LEAGUE』初の横浜を拠点とする(リスト エクス)がスペシャルゲストとして登場した。
チーム結成後、横浜市内で初のパフォーマンスだ。パフォーマンス前、メンバーに話を聞くと、SAKUが「チームとしての地元でやれることは見てもらえることが楽しみ」、ゆめくまは「横浜を中心に盛り上げていきたいと思っているので、このイベントでファンの方々と距離を縮められたらいいですし、応援してくれる人が1人でも増えたらうれしい」と語っていた。
Xは今季のテーマ曲「BEAUTIFUL LIFE.」と、D.LEAGUEのROUND.1のショーケース「It is what it isNt」を披露した。その後はSNSに集まった質問に答えるなどトークセッションも。最後は観客にシグネチャームーブを直接指導し、一緒に踊った。出番終了後にはステージ脇でサインや記念撮影などのファンサービスを実施。ファンとの交流の機会を得た。
ハマダンはその後、全国大会に出場した市内の中・高ダンス部、市内のパフォーマンスチームによるショーケースの後、スペシャルゲストを招いてのトークショーが始まった。ゲストはパリオリンピックブレイキン女子金メダリストのAMI。大会の思い出などを語った。「予選が大変だった分、オリンピックは楽しもうという気持ちでした。変にプレッシャーを受けることなく、特別緊張することはありませんでした」
姉のAYUも途中参加し、これまでの姉妹の歩みについて振り返った。最後に2人は学生ダンサーたちに向けてのメッセージを求められると、AMIは「自分が楽しいと思うこととか、やりたいと思うことを誰よりも全力で取り組み、周りの人を大切にして欲しいです」と言えば、AYUは「私も楽しむ気持ちが大事。周りの人たちと楽しくやるというのが一番だと思います」と語った。
また今季からD.LEAGUEのLIFULL ALT-RHYTHM(ライフル アルトリズム)に加入した。ALT-RHYTHMといえば、独特の世界観でリーグ内でも異質な存在だ。「私たちがやってきたブレイキンの世界とは全く違ったD.LEAGUEの世界。アルトリもブレイキンが入っていないショーケースだった。世界観や表現は見ていて勉強になります」とAYU。2人のリーグデビューはまだだが、ブレイキンとアルトリワールドがどう融合するかにも注目だ。
トークショーのこのイベントのために結成した選抜チーム(CrossOver)がパフォーマンスを披露。最後は安室奈美恵、湘南乃風、7ORDERなど多くのアーティスト活動にダンサー、振付師、演出家、クリエイティブディレクターとして関わってきたUNOによるワークショップ、トークショーを行い、盛況のイベントは幕を閉じた。
プロダンサーのパフォーマンス、トークを堪能し、指導を受けるだけでなく中高生たちが日頃磨いたスキルを披露する場にもなっていた。ハマダン総合プロデューサーのFunky YUIは「中高生をターゲットにしています。ここで仲間と出会ったり、いろいろな可能性を広げる機会にして欲しかった。活躍している人を見て視野を広げてもらいたいと思っていましたので、トークショーには世界を獲っているAmiを呼ばせてもらいました」と狙いを口にする。
Funky YUIは横浜市出身。D.LEAGUEの21-22シーズンにはSEPTENI RAPTURES(セプテーニラプチャーズ)に所属していたプロダンサーでもある。
「1年前にこの場所(グランモール公園)で横浜市主催のイベントに参加しました。私はダンサーですが、昨年から白鵬女子高校のダンス部でコーチをしています。ダンス部の指導だけでなく、イベント事業だったり、ダンスの部のプロデュースもしている。ものを創ることが好きなんです」
そういった縁もあり、横浜市からのオファーを快く引き受けたのだ。
彼女はハマダンをこの日限りの打ち上げ花火で終わらせるつもりはない。
「みんながコミュニケーションを取れる環境がもっとあってもいいと思うんです。ハマダンは年に1回開催していきたいですし、ワークショップは定期的に開催できたらいいと思っています。中高生が横にも縦にも繋がれるようなコミュニティをつくりたい。やっぱり仲間がいた方がダンスは楽しいと思う。仲間というのをテーマに置きました」
第2回、3回と開催していくことで、その仲間は増えていき、コミュニティの繋がりも広く、太いものになっていくだろう。
(文・写真/杉浦泰介)
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