有意義な宮崎キャンプを終え、3月の公式戦へ

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 我々、セガサミー野球部は先月6日からスタートした宮崎キャンプを23日に終え、帰京しました。今月は8日からJABA東京大会、20日からJABA東京都企業春季大会と公式戦が控えています。

 

 まずはキャンプを振り返ると、新人5選手を含めいろいろな選手を見ることができました。吉井憲治新ヘッドコーチも張り切って指導をしてくれています。朝から早出で夜の8時までトレーニングと中身の濃いキャンプを過ごせました。

 

 昨年は都市対抗、全日本社会人選手権出場を逃し、悔しい思いをした選手も多い。選手たちも気合いが入っていました。キャンプではプロ球団との交流戦を含め7試合行い、5勝1敗1分けでした。オリックス、千葉ロッテ、福岡ソフトバンクの2軍のほか、韓国の斗山ベアーズと対戦しました。

 

 2月20日、オリックスとの試合では2軍調整中の宮城大弥投手、山下舜平太投手が登板してきました。1対1の引き分けで、ウチの打線が両投手を打ち崩すことはできませんでしたが、1軍クラスのボールを見られたことは非常にいい経験になったと思っています。

 

 このコラムの編集担当から突っ込まれましたが、チームの公式Xで私が試合前、“仮想・宮城”としてバッティングピッチャーをしている様子が紹介されました。練習では30分から1時間ほど投げています。球速は100km程度。自分でもいうのもあれですがコントロールは悪くないと思います。私自身、身体動かすことでコンディションも良くなりますし、何より選手たちの状態もわかる。できる限りは続けていきたいと思っています。

 

和歌山出身が存在感

 

 翌21日、韓国の斗山には、相手が1軍と2軍の選手を見極めている段階ということもあり8対1で大勝することができました。ロッテ、巨人、オリックスとNPBでもプレーした李承燁監督が指揮を執っています。挨拶もしましたが、彼は素晴らしいナイスガイです。ヘッドコーチは元巨人の後藤孝志。彼ともいろいろ交流でき、話をできたことも良かった。私としてもいい刺激をもらえました。

 

 キャンプには今年もセガサミーの里見治会長が元西武の東尾修さんと一緒に来てくれました。チームの士気も上がりましたし、本選に出場し、優勝することで恩返しをしたい。都市対抗は毎年厳しい予選を勝ち上がっていかなければいけませんが、今のところ大きなケガ人もなく順調にきていると思います。

 

 東尾さんには我々の練習も見ていただきました。同じ和歌山県出身。いろいろ話をさせてもらいました。今年のプロ野球はソフトバンクの小久保裕紀監督、ロッテの吉井理人監督に加え、西武の西口文也監督が加わり、3人の和歌山出身監督がいます。この3人に負けないよう、社会人にも西田がいるという存在感を示していきたいですね。

 

 プロ野球では先月訃報が届きました。阪神の監督として1985年のリーグ優勝、日本一となった吉田義男さんがお亡くなりになりました。私の現役時代、吉田さん率いるタイガースともよく対戦しました。ざっくばらんに話してくれる方でした。人望、実績があり、89年から95年までフランス代表監督を務められるなど国際交流にも貢献されました。ご冥福をお祈りします。

 

<このコーナーは毎月1日更新です>

 

西田真二(にしだ・しんじ)プロフィール>
1960年8月3日、和歌山県出身。小学3年で野球を始める。PL学園高、法政大学を経て、83年にドラフト1位で広島カープに入団。高校時代は78年夏にエース&4番として甲子園優勝に貢献した。大学時代は5度のベストナインに輝くなど、3度のリーグ優勝に導いた。プロ入り後は左投げ左打ちの外野手として、91年のセ・リーグ優勝に貢献するなどカープ一筋13年で現役を終えた。現役引退後は野球解説者を経て、カープ、四国アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)の愛媛、香川などで後進を育成。20年よりセガサミー野球部の監督を務める。

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