第302回 「RIZINワールドGP2025ヘビー級トーナメント」1回戦のカードが決定! いきなり日本人対決「上田幹雄vs.シビサイ頌真」

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 朝倉未来(JTT)の復帰戦の舞台となる5・4東京ドーム『RIZIN男祭り』では、「RIZINワールドGP2025ヘビー級トーナメント」1回戦4試合も行われる。

 4月11日にRIZINが都内で記者会見を開き、追加出場選手を発表。その後に1回戦の組み合わせ抽選会が行われた。

 そこで決定した4カードは次の通り。

 

<全試合MMAルール/5分×3ラウンド>

■スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT、27歳)vs.ジョゼ・アウグスト(ブラジル、33歳)

■イズラムベック・ベクティベック・ウルー(キルギス、28歳)vs.アレクサンダー・ソルダトキン(ドイツ/ロシア、31歳)

■マレク・サモチュク(ポーランド、28歳)vs.ダニエル・ジェームス(米国、43歳)

■上田幹雄(BRAVE、30歳)vs.シビサイ頌真(パラエストラ東京/巌流島、34歳)

※年齢は試合当日。

 

 いきなり日本人同士の激突となった。

 対戦が決まった瞬間、上田とシビサイは同時に複雑な表情を浮かべた。というのも二人は練習仲間。この日も抽選会場に来る前に一緒にトレーニングをしていたという。そんな両者はこうコメントした。

 

(写真:トーナメント1回戦で激突する上田幹夫<左>とシビサイ頌真 ©RIZIN FF)

 

「(シビサイは)自分の良いところも悪いところも知っている。本当は決勝で闘いたかった相手。1回戦が決勝のつもりで挑みます。今後は練習環境を変える」(上田)

「もう口を利きたくないし目も合わせたくない。闘うと決まった以上は敵ですから。隣にいる強い奴をぶっ倒すだけです」(シビサイ)

 

 極真カラテ出身で打撃が強い上田と、柔術テクニックに長けるシビサイ。どちらが自分のペースに持ち込めるかが試合の勝敗を分けそうだ。

 

(写真:トーナメントVを誓うスダリオ剛。右のパネルは1回戦の相手ジョゼ・アウグスト ©RIZIN FF)

 

 もう一人の日本人選手、大相撲元十両・貴ノ富士のスダリオ剛は、なぜかニヤニヤ。

「(上田とシビサイが)当たったら可哀想だな、と思っていた(笑)」

 そう話し続ける。

「ジョゼ選手というタフな相手と闘うことになったけど、みんな強いので自分は誰が相手でもいいと思っていた。しっかり対策して勝ち上がりたい。日本人同士で決勝戦ができれば……」

 

 準決勝は7月、決勝は9月に行われる予定。なお準決勝のカードは1回戦を終えた後に改めて決められる。

 そしてトーナメント優勝者は、大晦日に「初代RIZINヘビー級王座決定戦」に出場することになる。トーナメント優勝、ベルト奪取の両方を果たすためには5月から12月までの8カ月間に4勝せねばならない。苛烈な潰し合いが見られそうだ。

 ヘビー級ならではのド迫力ファイトを堪能しよう。

 

 

 

<直近の注目格闘技イベント>

▶4月12日(土)、東京・後楽園ホール/「SHOOT BOXING 2025 act.2」フェザー級タイトルマッチ、山田彪太朗vs.川上叶ほか

▶4月13日(土)、東京・竹芝ニューピアホール/「DEEP TOKYO IMPACT 2024 2nd ROUND」中島太一vs. ハルク大城ほか

▶4月19日(土)、東京・後楽園ホール/「RISE 187」鈴木真彦vs.大森隆之介ほか。

▶4月20日(日)、東京・後楽園ホール/「Road to Rajadamnern」奥脇竜哉vs.タヌーピット・シットヨットタヌーほか

▶4月20日(日)、神奈川・横浜武道館/「全日本女子柔道選手権大会」

▶4月27日(日)、東京・GENスポーツパレス/「ROMAN Ⅱ」ゲイ・ババカールvs. 関根“シュレック“秀樹ほか

▶4月27日(日)、東京・立川ステージガーデン/ 「PANCRASE 353」ライト級タイトルマッチ、雑賀“ヤン坊”達也vs.天弥ほか

▶4月27日(日)、大阪・世界館/「WARDOG52」ストロー級王座決定トーナメント決勝、川添大貴vs.豪瑠ほか

▶4月29日(火・祝)、東京・後楽園ホール/「Krush.173」児玉兼慎vs.上野空大ほか

▶4月29日(火・祝)、東京・日本武道館/「全日本柔道選手権大会」

 

 

 

近藤隆夫(こんどう・たかお)プロフィール>

1967年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部在学中から専門誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を1年余り放浪した後に格闘技専門誌をはじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自転車競技等々、幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開する。テレビ、ラジオ等のスポーツ番組でもコメンテーターとして活躍中。著書には『グレイシー一族の真実 ~すべては敬愛するエリオのために~』(文春文庫PLUS)『情熱のサイドスロー ~小林繁物語~』(竹書房)『プロレスが死んだ日。』(集英社インターナショナル)『ジャッキー・ロビンソン ~人種差別をのりこえたメジャーリーガー~』『伝説のオリンピックランナー“いだてん”金栗四三』『柔道の父、体育の父 嘉納治五郎』(いずれも汐文社)ほか多数。

連絡先=SLAM JAM(03-3912-8857)

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