佐藤駿、満身創痍でも健闘 ~世界フィギュアスケート国別対抗戦2025~
フィギュアスケートの国別対抗戦2025が17日、東京体育館で開幕した。男子シングル日本代表の佐藤駿(エームサービス/明治大)は、93.68を記録し、男子ショートプログラム(SP)12人中5位と健闘した。
佐藤は午前中の練習を、体調不良のため回避した。会場に向かう直前には、「38度4分」まで熱が上がった。
本来ならば4回転ルッツと4回転トウループ+3回転トウループを予定していたが、体調を考慮して4回転トウループと3回転ルッツ+3回転トウループの構成に変更した。演技後半の3回転アクセルも綺麗に着氷し、演技をまとめた。
演技後、佐藤はこう語った。
「本当はルッツをやりたかったですけど、体調を考慮して落とそうと決めました。3回転+3回転の構成で無事に終えられたので、自分としてはベストを出せたと思います」
体調を崩した中でもこれだけの演技ができた。2年前、初出場となった国別対抗戦のSPでは11位だった。日本が誇る4回転ジャンパーは、さらなる進化を求めて来季へと向かう。
(文/大木雄貴)