日本、2位で発進 ~世界フィギュアスケート国別対抗戦2025~

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 フィギュアスケートの国別対抗戦2025が17日、東京体育館で開幕した。この大会は2年に1度開催される。世界ランキング上位6カ国・地域が出場し、計4種目(男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンス)の合計点で争う。各カテゴリーのショート/リズムダンス、フリーともに1位から12点が与えられる。日本は2017年の4大会ぶりの3度目の優勝を目指す。初日は、2717人が会場に足を運び、この大会ならではの“お祭り感”を肌で楽しんだ。

 

 初日(男子シングル、女子シングル、アイスダンスのリズムダンス)を終えての順位は以下の通り。

1位 米国   (52点)

2位 日本   (44点)

3位 フランス (34点)

4位 イタリア (30点)

5位 カナダ  (28点)

6位 ジョージア(25点)

 

 今大会のトップバッターはアイスダンスカップルの“うたまさ”こと吉田唄菜/森田真沙也組だった。最後のリフト技の転倒がありスコアは56.63。アイスダンス6組中6位、7ポイントだった。

 

 日本の2番手は男子ショートプログラム(SP)の佐藤駿。午前中の練習は体調不良のため回避した。38度を超える発熱があった。万全ではないにもかかわらず、佐藤はノーミスの演技を披露。冒頭に予定していた4回転ルッツを4回転トウループに、4回転+3回転の連続トウループを、3回転ルッツ+3回転トウループに変更した。結果は93.68で、男子SP12人中5位、8ポイントを得た。

 

 3番手は鍵山優真だった。SPで4回転トウループ+3回転トウループ、4回転フリップなどを組み込んだ新構成を試した。冒頭のトウループの連続ジャンプは綺麗におりた。続くフリップは3回転で、さらに転倒してしまった。それでも、ミスはこの1つにとどめた。鍵山は集中を切らさず演技をまとめ93.73の男子SP4位。9ポイントを獲得した。

 

 米国の男子シングル代表には“クワッドゴッド(4回転の神)の異名をとるイリア・マリニンがいる。マリニンは4回転フリップ、4回転ルッツ+3回転トウループを難なく成功させた。後者の連続ジャンプは演技後半に決めたため、基礎点の1.1倍となった。トータル106.08で堂々の男子SP1位だった。

 

 日本に話を戻そう。4番手は女子SPの千葉百音。2つ目に持ってきた2回転アクセルで転倒したものの、ミスは最小限に抑えた。女子12人中4位の9ポイント。

 

 この日のトリは日本のキャプテン、坂本花織だった。演技後半の3回転フリップ+3回転トウループの連続ジャンプで、オーバーターンしたが、落ち着いて2つ目のジャンプを跳びきった。トータル75.54、女子SP2位につけ、チームに11ポイントをもたらせた。

 

 18日の明日は、ペアのSP、アイスダンスのフリー、男子のフリーが行われる。チームの柱である“りくりゅう”こと三浦璃来/木原龍一組が今大会、初めてパフォーマンスを披露する。

 

(文/大木雄貴)

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