千葉百音、来季に向け「体力の底上げを」 ~世界フィギュアスケート国別対抗戦2025~
フィギュアスケートの国別対抗戦2025が17日、東京体育館で開幕した。女子シングル日本代表の千葉百音(木下アカデミー)は、69.66を記録し、女子ショートプログラム(SP)12人中4位に入った。
今シーズン最後の「ラストダンス」。ピンクの衣装に身を包み、ポニーテールを揺らし、観客の手拍子を誘った。ダブルアクセルは転倒してしまったものの、合計点は69.66を記録した。ミスはダブルアクセルのみに抑え、演技をまとめた。
ミックスゾーンに現れた千葉は、国別対抗戦の独特なお祭り感を楽しむより、アクセルの転倒を悔やんでいた。
「6分間練習からちょっと重たかったなというのはありますね。とりあえず、アクセルは左足を信じて跳んでみたらちょっと浮き過ぎてしまって。やっぱりああいうときにも降りきれる力がいま、足りないなというところです。どんな空中姿勢でも降りてくるパワーを来シーズン、備えたいなと実感しました」
この大会後、長いシーズンが終わりオフに入れる。オフでの改善方法を聞くと、千葉は「どういうシチュエーションでも降りてこられる強さを身につけたい思いは確かにあるんですけど……。ハウトゥーが今のところ、気合、根性論しか見当たらなくて」と苦笑を浮かべ、続けた。
「シーズン終わりのコンディションの時に、ちょっと緩んじゃうところある。パワーの平均値がちょっと低めなので。誰しも疲れている状態でこの大会を迎えています。根本的に体力の底上げを頑張れればと思います」
来季は五輪シーズンとなる。まずは十分に体を休めた後、身体のバランスを十分に考慮しながら体力強化をはかることができれば、千葉はさらに羽ばたける。
(文/大木雄貴)