佐藤駿、綺麗な4Lzなどを披露 ~世界フィギュアスケート国別対抗戦2025男子フリー~
フィギュアスケートの国別対抗戦2025第2日目が18日、東京体育館で行なわれた。男子シングル日本代表の佐藤駿(エームサービス/明治大)は、フリーで169.62を記録。9ポイントを獲得し、健闘した。
佐藤は昨日の午前中の時点で熱が「38度4分」があった。この日、熱は下がったものの喉に痛みを抱えた状態でフリーを迎えた。
万全からは程遠い状態ながら、冒頭の4回転ルッツ、2つ目の4回転+3回転の連続トウループを見事に決めた。以降は3回転アクセルからのコンビネーションジャンプを単独に変更したり、逆に単独ジャンプのところにコンビネーションを加えたりと“調整”しながらのスケーティングとなった。演技後半の3回転ルッツは着氷時に手をついたものの、小さなミスにとどめた。
試合後、佐藤はこう振り返った。
「調子自体はすごく良かったです。冒頭の4回転ルッツも綺麗に決まりました。体力面を心配していたので、後半は動けていなかったですけど、前半はトウループも綺麗に跳べたなと思います」
また、五輪シーズンに向け「体調を崩さないようにコンディション調整をしっかりしたい」と反省も口にした。来季、ショートプログラムは継続で、フリーはプログラムを変更する予定という。まずはしっかり英気を養い、五輪にむけて大きくステップアップを狙う。
(文/大木雄貴)