鍵山優真、来季は「ゼロから」「何もかも忘れ純粋に楽しむ」 ~世界フィギュアスケート国別対抗戦2025第2日目~

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 フィギュアスケートの国別対抗戦2025・第2日目が18日、東京体育館で行なわれた。男子シングル日本代表の鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)は、フリーで168.93を記録し、8ポイントを獲得した。演技後、苦しかった今シーズンを総括し、来季への抱負を語った。

 

 国別対抗戦でのフリー「ameksa」を演じ、鍵山優真は2024-25シーズンを終えた。前日のショートプログラム(SP)同様、この日も4回転フリップで転倒。さらに4回転サルコウでも転倒した。その後、演技を立て直し、後半のステップ、コレオ、スピンでは気持ちを込めて滑った。

 

 鍵山はこの日の演技をこう振り返った。

「(コーチの正和さん)父から滑る前に“あまり何も考えずに全力で、全ミスしたとしても大丈夫”みたいな風に言われました。僕は、世界選手権の時とは違う気持ちで、前向きに頑張るぞと思ったんですけど……。4回転フリップだったり、4回転サルコウだったり、大事になってくるジャンプをミスしてしまったので悔しいです。でも、後半は、よく頑張ったって言えるように立て直すことができました。最後のステップ、コレオ、スピンはしっかりとお客さんの顔を見ながら、このプログラムは最後になるのでしっかり自分が伝えたいものを伝えると意識して頑張りました」

 

 そして、こう呟いた。

「フリップとか、(綺麗に)おりたかった」

 

 来季は五輪シーズンに入る。「来シーズン、自分がどういうパフォーマンスをしたいか。もう1回目標を立て直さないといけない」と自戒を込めて述べた。

 

 うまく決まらなかったジャンプについては「もう少しジャンプのフォームとか、気持ちの部分など、考えることはたくさんある」とし、「しっかりとオフの時間で、トレーニングを積み重ねて、来シーズンはゼロからのような気持ちで初心に返って何もかも忘れて純粋にスケートができたらいいなと思います」と語った。

 

(文/大木雄貴)

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