富士通・町田瑠唯、自身初のシーズンMVP「みんなが輝いてくれたら一番うれしい」 ~Wリーグ~

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 4日、女子バスケットボールリーグの『W LEAGUE AWARDS 2024-25』が東京・WITH HARAJUKUで行われた。24-25 シーズンのWリーグプレミア(1部)およびWリーグフューチャー(2部)で活躍した選手・HC・審判を表彰した。プレミアのMVPに富士通レッドウェーブの2連覇に貢献した町田瑠唯、フューチャーのMVPには三菱電機コアラーズの笠置晴菜が輝いた。

 

田の受賞を疑わなかったからだろう。得票ポイントはチームメイトの宮澤夕貴と競ったものの、富士通の2連覇を支えた司令塔に対し、文句なしの大賞受賞と言っていい。当の本人は壇上で、こうスピーチした。

「大変うれしく思います。正直、私がこの賞をいただけることにビックリしている。私はみんなが輝いてくれたらそれが一番うれしいし、それが私の役割だと思っている。まだまだ課題はありますが、この賞をしっかり受け止めたい。チームメイトにとってもらった賞だと思うので感謝したい」

 

 レギュラーシーズンは22勝5敗で1位通過。プレーオフはセミファイナル、ファイナル計7試合を戦い抜き、2連覇を達成した。「タフなシーズンだった思うんですけど、みんなが自分の役割を果たし、我慢強くやってくれた。富士通の強さは全員で守って、全員で攻める。それをファイナルでも証明できたことが結果に繋がった」と町田。自身もレギュラーシーズンで平均9.39アシストをマーク、アシスト王に輝いた。プレーオフでは全7試合で3度のダブルダブルをマークするなどMVPを受賞。32歳の司令塔の活躍なくして富士通の2冠はなかったと言えよう。

 

 町田と共にチームを牽引したのがキャプテンの宮澤だ。ベスト5は5季、スリーポイントシュート成功率は7季ぶりのタイトル獲得。ENEOSサンフラワーズ時代以来の受賞だ。スリーの成功率は42.52%を誇る。

「スリーポイントを決めることは当たり前。数字を考えるというよりは、シューターは決めるべきと思っている。ただ数字として、こうやって表れることで自信にもなりました」

 

 7度のリーグ優勝を経験したENEOSから移籍して4季目。チームの進化、成長ぶりに手応えを感じている。

「去年優勝したことでチームとして自信を得た。個々の選手に自信がついてきた。私自身、バスケットをやってきて自信がついた時にプレーが変わる。それが今シーズンの富士通にはあった」

 勝ち方を知った富士通が来季もリーグの主役となるか。その中心には町田、宮澤がいる。

 

 富士通に次ぐインパクトを残したチームとしてシャンソン化粧品シャンソンVマジックを挙げたい。今季はレギュラーシーズン3位、プレーオフはセミファイナルで敗れたが、新設のユナイテッドカップを制し、久々のタイトルを掴みとった。今回のアウォーズでもベスト5に富士通を上回る3人(イゾジェ・ウチェ、𠮷田舞衣、白崎ななみ)が選ばれ、ウチェがリバウンドとフィールドゴール成功率、佐藤由璃果が最多スティールとベストディフェンダーのタイトルを獲得した。躍進のシーズンと言っていいだろう。

 

 今季キャプテンを務めたのが4季目の佐藤だ。ポイントゲッターのウチェ、𠮷田と共に躍進を支えた。

「プレーで引っ張るというよりは、コミュニケーションを取っていくことの方が自分らしいキャプテン像。チームとコミュニケーションを取ることを意識してきました」

 プレーオフでは“4強の壁”を打ち破れなかったものの、ユナイテッドカップの優勝がもたらしたものは少なくない。「連戦で勝ち切れたのがいい経験。プレーオフに繋がる収穫だった。自分としてもチームとしても自信になった大会でした」と佐藤。

 

 個人としては全試合に出場した。スタッツでもキャリアハイをマーク。「4季目の中で一番いいシーズンだった。楽しかった」と振り返った。読みを重視したディフェンスで、最多スティール、ベストディフェンダー賞を初受賞。筑波大学時代からディフェンスを磨き、武器としてきた。「ポジション的にサイズがない。そこで戦わないと自分の生きる道はないと感じていた。ベストディフェンダー賞は一番取りたい賞でした」と受賞を喜んだ。

 

 Wリーグのアウォーズは今回が初開催。リーダーズはプレーオフファイナル終了後、コートで表彰されるのが例年の流れだった。今季はプレミアとフューチャーズの2部制を敷いたこともあり、リーグ側が別日にアウォーズを開催することを決めた。選手たちからも好評のようだ。

「注目されていないと、こういうこともできない。バスケットが盛り上がってきていると感じるので、率直にうれしい」(宮澤)

「初めて表彰式に参加しましたが、みんながいつもと違った姿で、ファンの皆さんにお見せるできるのはいい機会でしたし、新鮮でした」(佐藤)

 

 5、6日をオールスターで24₋25シーズンは幕を閉じる。町田は今後への思いを「見てもらう機会をつくって、もっと注目してもらえるWリーグになれたらいいな思います」と語った。

 

 

 主な受賞者は以下の通り。

【Wリーグプレミア】

■レギュラーシーズン MVP

町田 瑠唯(富士通レッドウェーブ) 初

■ルーキー オブ ザ イヤー

ディマロ・ジェシカ・ワリエビモ・エレ(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)

■コーチ オブ ザ イヤー

BT テーブス(富士通) 2年連続2回目

■ベストディフェンダー
佐藤由璃果(シャンソン化粧品シャンソンVマジック) 初

■ベスト6thマン

宮下希保(富士通レッドウェーブ) 初

■ベスト5

PG 町田瑠唯(富士通レッドウェーブ) 4年連続8回目

SG 白崎みなみ(シャンソン化粧品シャンソンVマジック) 初

SF 𠮷田舞衣(シャンソン化粧品シャンソンVマジック) 初

PF 宮澤夕貴(富士通レッドウェーブ) 5年ぶり5回目

C  イゾジェ・ウチェ(シャンソン化粧品シャンソンVマジック) 初

 

【Wリーグフューチャー】

■レギュラーシーズン MVP

笠置晴菜(三菱電機コアラーズ) 初

■ルーキー オブ ザ イヤー

樋口鈴乃

■コーチ オブ ザ イヤー

萩原美樹子(東京羽田ヴィッキーズ) 初

■ベストディフェンダー

河村美侑(新潟アルビレックスBBラビッツ) 初

■ベスト6thマン

本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ) 初

■ベスト5

PG 笠置晴菜(三菱電機コアラーズ) 初

SG 千葉歩(東京羽田ヴィッキーズ) 初

SF 髙原春季(東京羽田ヴィッキーズ) 初

PF 小菅由香(三菱電機コアラーズ) 初

C  栗林未和(東京羽田ヴィッキーズ) 初

 

■レフリー オブ ザ イヤー

渡邊諭 2年ぶり3回目

 

(文/杉浦泰介、写真/©Wリーグ)

 

BS11では5月6日(火・振休)18時から「Wリーグオールスター 2024-2025 in 代々木」を放送します。ぜひご視聴ください。

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