BATTLES、CS出場権獲得 残り1枠&レギュラーシーズン優勝の行方は最終Rへ ~D.LEAGUE~

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 日本発プロダンスリーグの「第一生命 D.LEAGUE 24-25 REGULAR SEASON ROUND.13」が8日、東京ガーデンシアターで行われた。6位のdip BATTLES(ディップ バトルズ)は7位のDYM MESSENGERS(ディーワイエム メッセンジャーズ)に4対2で勝利。順位をひとつ上げ、6位以内が確定し、3季ぶりのチャンピオンシップ(CS)出場を決めた。残り1枠は、6位に順位を落としたKOSÉ 8ROCKS(コーセー エイトロックス)を、9位から7位に浮上したMedical Concierge I'moon(メディカル・コンシェルジュ アイムーン)がチャンピオンシップポイント(CSP)差4で追う。またREGULAR SEASON WINNERは、このラウンドで勝利した1位のCyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)、2位のKADOKAWA DREAMS(カドカワ ドリームズ)、3位のValuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)に可能性が残された。MVD(Most Valuable Dancer)はDREAMSの颯希が今季初受賞となった。

 

 前回のCYPHER ROUNDでCS出場枠が一気に4つ埋まり、残すところは2つ。同ラウンドで6位をキープしたBATTLESと7位に浮上したMESSENGERSが直接対決となった。先攻のBATTLESは昨季まで3シーズン所属したHyOgA(ヒョーガ)をSPダンサーに起用、SWEEP勝ちしたROUND.11と同じ8人で臨んだ。軽快なステップワークが特長のハウスを得意とするメンバー構成だ。ショーテーマは「breath」。エースパフォーマンスを担当したTsUmU(ツム)によれば「呼吸を感じるシーンをがあり、今、ここに生きているということを表現した」という作品だ。躍動感溢れるステップワークを披露した。

 

 後攻のMESSENGERSのショーテーマは「RESONANCE」。共振、共鳴をテーマにした個々のスキルを融合させた作品を繰り出した。ジャッジの結果、BATTLESが「オーディエンス」「テクニック」「ステージング」「コレオグラフィー」を、MESSENGERSが「シンクロパフォーマンス」「エースパフォーマンス」を獲得した。4対2で勝利したBATTLESのTsUmUは「エースを獲れなかったですが、そんなことを忘れ去るぐらい、めっちゃうれしいです。自分はハウスで勝ちたいと思っていた」と言葉を詰まらせながら、喜んだ。これでBATTLESは参戦初年度の21-22シーズン以来、2度目のCS出場が決まった。ROUND.14はList::X(リスト・エクス)と対戦。TsUmUは「CSに向けて、dip BATTLESがノッているということをアピールしたい」と意気込みを語った。

 

 ROUND.13を迎える時点で9位のI’moonは引き分けでもCS出場が決まる5位の8ROCKSと対戦。ショーテーマはI’moonが「情熱」で8ROCKSが「PASSION」と奇しくも被った。先攻は8ROCKS。赤の衣装を纏い、スピーディーかつスキルフルなパッションをダイナミックに披露した。後攻のI’moonはシックな白のセットアップでスタートしたが、途中、8人が違った色の衣装にチェンジする演出を見せた。リーダーのCHIKAが「自分たちが主とするジャズ。今まで勝てていなかったので心がこもった一戦でした」と話したように、その力強さ、メッセージがジャッジに支持されたのか、「オーディエンス」「テクニック」以外の4項目を獲得。CSを懸けた“情熱対決”はI’moonが制した。これでCS争いは8ROCKSとI’moonの2チームのみとなった。8ROCKSはROUND.14でSWEEPで負けたとしても、I’moonがSWEEP勝ちしなければ逆転はない。8ROCKSが優位という状況だが、結果はいかに――。

 

(文・写真/杉浦泰介)

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