第9回「小学校跡地利活用に貢献」 ~誠道小学校改修プロジェクト~

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「ひとに健康を、まちに元気を。」をコンセプトに、社会貢献活動を展開している明治安田生命保険相互会社(以下、明治安田)とのタイアップ企画です。

 

写真提供:明治安田

 

 明治安田は昨年9月、企業版ふるさと納税制度を活用し、鳥取県境港市に2000万円を寄付したことを受け、同市から感謝状を贈られました。

 

 企業版ふるさと納税制度については、内閣府ホームページから引きます。

<企業版ふるさと納税は、国が認定した地域再生計画に位置付けられる地方公共団体の地方創生プロジェクトに対して企業が寄附を行った場合に、法人関係税から税額控除する仕組みです>

 

 明治安田、境港市、そして地元Jリーグクラブ(J3)であるガイナーレ鳥取の官民が連携し、「誠道小学校改修プロジェクト」が、2024年4月にスタートしました。同プロジェクトの目的は、2020年の3月を最後に閉校した同小学校を利活用できるようにすることです。ガイナーレのアカデミー組織(中学、高校生チーム)の活動拠点となります。土のグラウンドは天然芝に植え替えられ、校舎は交流試合で訪れたチームの簡易宿泊所に生まれ変わりました。

 

 明治安田が寄付した2000万円と、ガイナーレの自己資金の約6100万円(第1段階改修)をかけて、この小学校を整備しました。工事の第1段階として、2025年1月までにグラウンド整備と校舎の1階部分が改修されました。

 

 改修の舵取り役を担ったガイナーレにとって、土のグラウンドを芝生にするのはお手のものです。同クラブは、「しばふる」というプロジェクトを展開しています。これは、鳥取県の遊休農地(耕作放棄地)を利用して芝生を生産・販売する事業です。ちなみにプロジェクト名の「しばふる」は、「Shibafu(しばふ)+full(満ちる)」の造語です。芝生で街を満たし、地域住民を笑顔で満たしたい、というクラブの願いが込められています。

 

改修後の誠道小学校<写真提供:明治安田>

 

 ガイナーレの塚野真樹社長に話を聞きました。

「鳥取県には、耕作放棄地は約150万平米あります。現在、我々はそのうちの5万平米を芝生圃場として活用し、芝生を保育園、小学校、個人に出荷しております」

 

 同クラブは21年からの3年間で、8校の小学校の校庭を芝生化しました。25年度は、さらに2校の芝生化が決まっています。

「小学校以外にも、3つの保育園・こども園やその他にも高校の一部や民間施設、個人宅を綺麗な緑に張り替えた実績があります」と塚野社長は強調します。

 

 元々、鳥取県は日本有数の芝生の産地として知られています。「“スポーツ芝(スポーツターフ)”は砂地に適した作物です。鳥取砂丘に代表されるよう、県の日本海側は全部、砂地です。Jリーグ60クラブ中、30のホームスタジアムで鳥取の芝生が使われています」と塚野社長。国立競技場の芝生も、鳥取県産の芝生です。

 

 明治安田のバックアップもあり、ガイナーレは令和6年度ふるさとづくり団体表彰(総務大臣表彰)を受賞しました。

 

 生まれ変わった旧誠道小学校では、すでに「明治安田サッカーフェスティバル」が開催され、約60人の児童が緑の芝生の上で、ボールを追いかけました。明治安田は、行政とJクラブの三位一体体制で、地元の活性化に尽力し続けます。

 

(文/大木雄貴、写真提供/明治安田)

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明治安田生命保険相互会社

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「ひとに健康を、まちに元気を。」をコンセプトに、様々な活動を展開している明治安田生命保険相互会社とのタイアップ企画です。当コーナーは、明治安田生命が開催する自治体施設を活用した健康増進セミナー、血管年齢を測る健康測定会、スポーツ教室などの活動を取材し、お伝えしていきます。

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