森保J、最終予選初黒星 ~26年北中米W杯アジア最終予選~

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 サッカー26年北中米W杯アジア最終予選第9戦の日本代表(FIFAランキング15位)対オーストラリア代表(同26位)戦が5日、パース・スタジアムで行なわれ、0対1で日本が破れた。

 

 1チャンスものにした豪州(パース)

オーストラリア代表 1-0 日本代表

【得点】

[豪] アジズ・ベヒッチ(90分)

 既に8回連続8度目のW杯出場を決めている日本は、これまで出番が少なかった選手や、新戦力が先発に名を連ねた。

 

 ダブルボランチは、これまでAマッチ2試合出場にとどまっていたMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)とMF佐野海舟(マインツ)がダブルボランチを形成した。ワントップには、FW大橋祐紀(ブラックバーン)、右シャドーにMF鈴木唯人(ブレンビー)、左ウイングバックにMF俵積田 晃太(FC東京)、右ウイングバックにはMF平河悠(ブリストル・C)が入った。

 

 前半28分、決定機が日本に訪れた。自陣深い位置左サイド、DF町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ)が鋭い縦パスをハーフウェイライン付近に立つ鈴木に通す。鈴木は鋭くターンすると単独でゴール前までボールを運び、ペナルティーエリア手前から右足でシュートを放った。これは惜しくもゴール右に逸れた。

 

 37分には平河が右サイドから右足で低弾道のミドルシュートを放つものの、わずかにゴール左に外れた。

 

 一方、オーストラリアは5-4-1で自陣に閉じこもり、狙い通りのスコアレスでハーフタイムに入った。

 

 後半に入っても、オーストラリアの戦い方は変わらない。カウンターの機会をうかがうものの、日本の攻守の切り替えが速く、攻撃の糸口が見つからない。対する日本も、ボール支配率こそ高いものの、前半よりチャンスは作れず時計の針だけが進んだ。

 

 迎えた90分。オーストラリアが、右サイドの高い位置までボールを運ぶことに成功する。MFライリー・マクグリーが右サイドを抜け出し、グラウンダーのクロスを供給。これに、ファーサイドに構えていたMFアジズ・ベヒッチが右足を一閃。カーブが掛かったシュートはゴール右サイドに吸い込まれた。

 

 日本は追いつけず、このままゲームセット。オーストラリアがW杯行きを大きく引き寄せる勝ち点3を得た。このゲームの後にキックオフするサウジアラビア代表の結果次第では、オーストラリアの最終予選突破が決まる。今節で決まらない場合、最終戦はオーストラリアとサウジアラビアが直接対決で決定する。

 

(文/大木雄貴)

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