佐藤龍之介、W杯最終予選最年少出場記録を更新 ~北中米W杯アジア最終予選~
ファジアーノ岡山に所属するMF佐藤龍之介が10日、サッカー北中米ワールドカップアジア最終予選第10節の対インドネシア代表戦(吹田)に後半24分から出場した。18歳237日での最終予選出場は、MF香川真司(セレッソ大阪)の19歳212日を抜き、最年少記録を更新した。なお、試合は日本が6対0でインドネシアに勝利した。
佐藤は、MF久保建英(レアル・ソシエダ)に代わりピッチに立った。右のウイングバックに入った。
25分にファーストタッチ。寄せてきた相手DFをひらりとかわし、前方へスルーパスを供給。日本がボールを失うと、すぐさま守備に切り替えた。29分、ボランチのMF佐野海舟(マインツ)が右サイドでボールを持つ。右サイドタッチライン近くポジションを取った佐藤は自分のマーカーが自身に食いつき気味なポジションをとるやいなや、フリーランニングで裏を突く。佐野のスルーパスを受けると、右サイドをえぐりクロスを供給した。この18歳はその後も、攻守において惜しみなく上下動を繰り返した。
佐藤は16歳でFC東京とプロ契約を結んだ。今季は岡山にレンタル移籍し、出場機会を増やしている。U-17W杯では、10番を背負いプレーした。ロサンゼルス五輪世代のエース候補だ。
楽しみな逸材が、フル代表のデビューを飾った。
(文/大木雄貴)