浦和レッズ、黒星スタート ~クラブW杯2025~
サッカーのFIFAクラブワールドカップ(W杯)2025グループE第1節、浦和レッズ対リーベルプレートの一戦が17日(日本時間18日)、米・シアトルで行なわれ、1対3で浦和が破れた。
浦和、前半の終わりにチャンスも……(シアトル)
浦和レッズ 1-3 リーベルプレート
【浦】 松尾佑介(58分)
【リ】 ファクンド・コリーディオ(12分)、セバスティアン・ドリウシ(48分)、マクシミリアーノ・メサ(73分)
ゲームの流れを読む目の差が出た試合だった。開始からリーベルプレートは浦和のコンパクトな陣形を揺さぶるためサイドチェンジを多用した。ボールホルダーにプレスをかけないのなら、逆サイドの選手への圧を強めるべきだったように思えた。
前半12分、MFフランコ・マスタントゥオノが浦和陣地右サイドから中に切り込む。浦和のMF安居海渡の寄せが甘く、左サイドに展開された。左サイドでボールを受けたDFマルコス・アクーニャが左足で鋭いクロスを入れると、ペナルティーエリアニアサイドに走り込んだFWファクンド・コリーディオの頭にドンピシャリ。綺麗な流れからリーベルプレートが先制した。
1対0の40分。安居が自陣で、MF渡邊凌磨との連係でボールを奪うとそのままスルスルとボールを運ぶ。そのままセンターサークルを越えようかというところで奪われてしまった。もっと思い切ってドリブルを仕掛けても良かったように思うし、周りもカウンターのチャンスとばかりに迫力あるランニングがほしかった。
同40分、さらにチャンスが続く。ここがゲームの大きな分かれ道だった。一度、ボールを失った浦和は、MF松尾佑介との連係で渡邊がボールを保持。松尾が左へ、中央付近にいたMFマテウス・サヴィオもニアに走り、スペースを空ける。ここにボランチのMFサミュエル・グスタフソンが懸命に長い距離を走り、顔を出す。渡邊からパスを受けた松尾が左サイドから折り返すが、クロスは誰にも合わず……。
このシーンはポジションに関係なく、たたみかける場面。体力的に苦しいのは重々承知だが、右サイドハーフのMF金子拓郎こそ、迫力を持ってゴール前に入るべきだ。何を根拠にエリア外にポジションを取っていたのだろう。渡邊が金子に「もっと中に入ってこい」とジェスチャーで示したのは、至極当然のことだった。
後半に入ると3分に浦和DFとGKの連係ミスから失点。13分に金子が誘発したPKを松尾が決めたものの、28分に左CKから失点し、1対3で敗れた。
次節、浦和は22日(日本時間23日4時)にインテルと対戦する。
(文/大木雄貴)