LegitのTAKUMI&FISHBOY、3季連続年間最優秀賞受賞! 新設の賞はDREAMSが3部門獲得 ~D.LEAGUE~

facebook icon twitter icon

 26日、「第一生命 D.LEAGUE AWARDS SHOW 2024-25」が東京・TAKANAWA GATEWAY CITY/CONVENTION FLOORで行われた。最優秀選手賞にあたる「MVD OF THE YEAR」(MVD)はCyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)のリーダーTAKUMI、最優秀ディレクターを決める「MOST CREATIVE DIRECTOR」(MCD)にはLegitのFISHBOYが3年連続で選ばれた。通算3度の受賞も歴代最多となった。また新設のチーム表彰はKADOKAWA DREAMS(カドカワ ドリームズ)が3部門(コレオグラフィー、ステージング、シンクロパフォーマンス)で最優秀賞を獲得した。

 

(写真:レギュラーシーズン&CSの完全優勝を果たしたLegit勢が大賞受賞 ©D.LEAGUE24-25)

 レギュラーシーズン3連覇、悲願のチャンピオンシップ(CS)初制覇と完全優勝を成し遂げたLegitのリーダーTAKUMIが、3季連続で年間MVDに輝いた。

「今年はチームとしても最高で、文句のないシーズンでした。最後いつも悔しい思いでシーズンを終えていたんですけど、なんか完全優勝プラス個人でもこういった賞をいただけた。3年連続ではありますが、どのシーズンよりもうれしいです」

 

 昨季までKOSÉ 8ROCKS(コーセー エイトロックス)のISSEIに並ぶ年間MVD獲得数だったが、連続記録と共に塗り替えた。それについては「いろいろなダンサーさんたちがいる中、選んでいただけたので、光栄でしかありません」と謙虚に栄誉を噛みしめた。

 

 ライバルチームDREAMSのKELOにダンサーとしてのすごさを聞いた。
「途轍もなくレベルが高いですね。どの選手もプロフェッショナルな方ばかりですが、そこにプラスアルファ、その人の人間性というか、表現力がしっかり乗っかった時、ステージで光るものがあるのかなと感じています」

 

 巧さだけではない、何かがTAKUMIにはあるということだろうか。ディレクターのFISHBOYは彼の人間性を称える。

「一貫して背中を見せるリーダーでした。大きい結果を残してもTAKUMIは変わらなかった。天狗になることもなくメンバーに向き合い続けているところが素晴らしいと思いました」

 

 約1年前、アワードでFISHBOYに話を聞いた時、TAKUMIのことを「文化のひとつの価値基準を変えるくらいの人材になる」と評していた。

「今でもそう思っています。大きい結果を出しても心を保てる人間は、大きなことを変えてくれる人材だと思っています。TAKUMIには可能性しか感じていないです」

 

 変わらないこと、謙虚でい続けることに対し、本人はどう思っているのか。

「いろいろ活動できているのは、周りの皆さんのおかげ。そこは綺麗事とかではなく、本心なんです。あとは自分が単純に好きなスポーツ選手が言葉じゃなく、その姿で語れる人が“かっこいいな”と思うので、自分もそうありたい、と。それこそ大谷翔平選手とダルビッシュ有選手は、世界的なプレーヤーですが、発言のひとつひとつが謙虚。その姿勢は“かっこいいな”と思うんです」

 

 Legitの大黒柱として、ダンス&ボーカルユニットの「THE JET BOY BANGERZ」(TJBB)のパフォーマーとして幅広く活動してきた。多忙な1年を過ごしてきたTAKUMIは「ひとつひとつのことを、とにかく無我夢中に頑張ってきた結果」と言い、こう続ける。

「自分の人生を振り返っても、これまで報われない努力というのがたくさんありましたが、今年は全部が報われたような年だったと思っています」

 

 8月7日にはLegitのワンマンライブを控えている。

「ずっとチームの指針としては、お客さんをワクワクさせたいということをずっと言い続けてきました。勝敗とは関係ない場でも気楽に楽しんでワクワクして欲しい。D.LEAGUEファンの方にとっては、もうほんと贅沢なてんこ盛りのライブになっていると思うので、楽しみにしていただきたいです」

 

 ありとあらゆるタイトルを獲得し、自身が"過去最高”と思える作品を提供した今、TAKUMIはこの先、何を目指すのか。
「多くの人に自分のダンスを届けて、見てもらうことが将来の夢。そこに向かってD.LEAGUEの活動はもちろん、自分のアーティスト活動も引き続き頑張っていきたいと思っています。Legitとしては、ここまでずっと優勝にこだわってきました。勝敗にこだわり続けてきたからこそ、今年取れたと思うので、これからも勝ちにこだわりつつ、勝敗以外の部分にも目を向けたい。それはD.LEAGUEの中でもそうですし、海外だったり、世間的な評価も上げていきたい。チームとして、さらに大きくなっていきたいです」

 

 ディレクターのFISHBOYも3季連続でMCDを受賞した。

「MCDまでいただけるとは、本当にありがとうございます。今回はDリーガーの投票もあり、自分の名前を挙げてくれたことはとても光栄です。自信というより、頑張った自分を褒めたい。自分にしかできない仕事を常にやっているつもりですが、今季は“メンバーもできる”という状態にできたことが進歩ですし、そこを評価していただけたかと思うと、うれしいですね。この賞はみんなで取った賞だと思います」

 改めてメンバーへの感謝を込めた。

 

 授賞式の場では「観客の気分で、“あの人かな、この人かな”と予想しておりました」というFISHBOY。改めて、誰を想像していたのかを訊ねた。

「マネジメントの部分で言うとKADOKAWA DREAMSのKEITAさん(KEITA TANAKA)、クリエイティブの部分でいうとavex ROYALBRATS(エイベックス ロイヤルブラッツ)のYutaくん(Yuta Nakamura)。小道具のチャレンジの部分で言うと、SEPTENI RAPTURES(セプテーニラプチャーズ)のAKIHITOくん。チームの変革というと、Medical Concierge I'moon(メディカル・コンシェルジュ アイムーン)のMIZUEちゃん。もう全チームに(MCDだと)言えると思うんです」

 

 今季、CSを含めれば15本の作品をつくったLegit。FISHBOYにチームのベストラウンドを聞くと、「KANATOがディレクションしたROUND.4」を挙げた。Valuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)と引き分けた昨年12月5日の2nd Matchで披露した「GEAR〜噛み合う歯車〜」という作品だ。

「KANATOの場合、自分で『やりたいです』と手を挙げてくれた。相手のINFINITIESはSPダンサーにMAiKAちゃんら強力な布陣できた。その時に引き分けに持ちこたえた。初ディレクションでそれはすごい。前のROUNDは負けており、チームとして踏ん張れた印象があり、僕としては“ここから変われる。上にいける”と思いました」

 ROUND.3ではRAPTURESにSWEEP負け。ここで連敗を喫していたら、以降の戦いも苦しいものになっていたかもしれない。ディレクターとして、チームの成長、底力を感じ取れたROUNDとなったのだろう。

 

 メンバーの成長を感じ取った今季だが、“FISHBOYにしかできないこと”に重きを置き、遂行してきた自負もある。

「ショーのディレクションも引き続きやっていましたが、僕は1年目からLegitとはどうあるべきかを追求してきた。“Legitとは”というフィロソフィー、カルチャーをつくるという面では、まだ途中ではあまりますが、構築できていると思います」

 

 その哲学、文化とは――。

「プロフェッショナルは何なのかを明確にし、メンバーに伝えること。あとは視座を高くすること。ただ試合に勝つだけでなく、D.LEAGUE、ダンスを盛り上げていく。それを引っ張っていく意識を持つこと大事にしました」

 D.LEAGUEを、ダンス界を引っ張るフロントランナーとしての矜持。それが“質の高い本物”を意味するLegitに課された命題と言っていいのかもしれない。

 

 BEST8にノミネートされながら年間MVDにこそ届かなかったが、今季からDREAMSに加わったKELOの存在感は際立っていた。D.LEAGUEデビューとなったROUND.4でMVD獲得。続くROUND.5でもMVDに選出され、2戦連続MVDという快挙を達成した。

 

 DREAMSはレギュラーシーズンは2位、CSでも2位と主役はLegitに奪われたものの、新設の3部門(コレオグラフィー、ステージング、シンクロパフォーマンス)で最優秀賞を獲得するなど“KD強し”の印象はファンの心にも刻まれたはずだ。

「シンクロ、ステージング、コレオグラフィーはすごくこだわっていたところなので、その3つを評価してもらえたことはすごくうれしいことでした。BEST8に入って、MVD OF THE YEARにノミネートしていただけたことも。心の奥底では、もしかしたらナンバーワンになれるかもと淡い期待もあったんですが。来シーズンも変わらずいい作品をつくって、お客さんや審査員の方々にいいものを届けることに変わりはない。またさらなる感動を期待して待っていて欲しいですね」

 1年を振り返り、「DREAMSで一番成長したダンサーはいますか?」と水を向けると、KELOからはこう返ってきた。

「いや、なんか逆に僕が成長させられた。KADOKAWA DREAMSのメンバー1人1人が組織としても、役割分担できている。結構若年層のチームなんですが、みんな社会人ぐらいしっかりしている。そこにKADOKAWAが強い理由があるような気がしましたし、僕が彼らから学んだことの方が多かった」

 ROUND.0でKELOを見た時、どこまでチームにフィットするのだろうかと感じ、“浮いてしまうのではないか”とすら危惧した。

「実際浮いてはいます。結果、浮きっぱなしで良かったのかなとは思うんです。来シーズンは、どういうかたちで戦うことになるかは、まだわからないんですが、今季は輝かしてもらってありがたかった。僕としては、そこに驕ることなく、みんなを信頼し、みんなの力を借りながら、自分がどれだけ輝けるかということに、もっとフォーカスし、来シーズンはもう一皮も二皮も剥けた表現を見せていけたらと思っています」

 

 来季はディレクターが代わる。初年度からチームを率いてきたKEITA TANAKAが退任する。

「KEITAさんからはシーズンの途中に話を聞きました。たぶん本人の中では、僕を誘っている時点でその考えはあったのかなと思う。ただディレクターという役職ではなくなりますが、来シーズンも共に一緒に何かをつくっていくとのは変わらないかと思います」

 

 そのKEITA TANAKAと1シーズン共に過ごしたことで得られたことも大きかったという。

「KEITA TANAKAという存在のすごさを、間近で感じれたのは、僕の中でも大きな経験になりました。監督であり、プロデューサーでもあり、ダンサーの目線も持っている。そのすべてを持ち合わせている人って、僕の人生であまり出会ったことがない。リーダーシップはあるけど、クリエーションができなかったり、クリエーションはできるけどリーダーシップがなかったりする。KEITAさんはその両方ができる。KEITAさんが用意してくれた音源、構想で成り立ってた今シーズン。来シーズンはその力も借りながら、自分たちでやりたいことをしっかり提示し、かたちにしていかないいけない」

 

 DREAMSは8月3日から2日間、地元・川崎のとどろきアリーナでワンマンライブを開催する。”THE GREATEST SHOW FINAL”と銘打った、このイベントに当然、KELOも参加する。

「一時代に一旦、区切りをつけ、また来シーズンから新たなKADOKAWA DREMSが歩んでいく。生まれ変わるために、その日は完全燃焼し、新たなステップに、来シーズンに挑みたいと思います」

 

(文/杉浦泰介、写真/©D.LEAGUE24-25)

◆受賞者・チームはこちら


【MVD】
TAKUMI(CyberAgent Legit) 3季連続3度目

【MCD】
FISHBOY(CyberAgent Legit) 3季連続3度目

【最優秀テクニック賞】
Valuence INFINITIES
【最優秀コレオグラフィー賞】
KADOKAWA DREAMS
【最優秀ステージング賞】
KADOKAWA DREAMS
【最優秀シンクロパフォーマンス賞】
KADOKAWA DREAMS
【最優秀エースパフォーマンス賞】
DYM MESSENGERS
【MUSIC OF THE YEAR】
DYM MESEENGERS ROUND.11『Groove Yourself /feat.SIRUP&Mori Zentaro』

【BEST BOUT】
CyberAgent Legit vs. KADOKAWA DREAMS ROUND.11-3rd MATCH

facebook icon twitter icon
Back to TOP TOP