12日、金本知憲(阪神)が横浜スタジアムで行なわれた横浜との一戦で、史上37人目となる2000本安打を達成した。
 6日の巨人戦で1999本目となる安打を放ち、偉業達成まであと1本と迫ってた金本だったが、8日のホーム・甲子園での中日戦から極度のスランプに陥り、3試合15打席無安打に終わっていた。この日も3打席目までは無安打だったが、7回表にまわってきた4打席目、横浜の先発・寺原隼人のストレートをライト前にきれいに弾き返し、通算2000本安打に到達した。
 40歳での2000本安打達成は落合博満(中日)、新井宏昌(近鉄)に次いで3番目の高齢での達成となった。

 広陵高校(広島)から東北福祉大学を経て、1992年にドラフト4位で広島に入団した金本。プロ初安打は2年目の8月8日、ヤクルト戦。4年目からようやくレギュラーをつかみ、2000年には「打率3割、30本塁打、30盗塁」を達成するなど、走攻守そろった選手としてチームを牽引した。02年オフにFA権を行使し、阪神に移籍。04、06年のリーグ優勝に大きく貢献した。

 昨オフには左ひざ半月板部分除去手術を受けるなど、常にケガとの戦いを余儀なくされている金本。それでも、今季も開幕から主砲としてチームを引っ張り、1999年7月21日から続く連続試合フルイニング出場の記録も更新している。金本の鉄人ぶりはまだまだ続きそうだ。
 
 またこの日、金本の弟分で今季から阪神に加入した新井貴浩も1000本安打を達成した。