第142回 『元気ですか!! 大晦日!! 2011』への期待

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 今年は大晦日に『Dynamite!!』は開催されない。代わって『元気ですか!! 大晦日!! 2011』が、さいたまスーパーアリーナで開かれる。この大会には、『Dynamite!!』をTBSとともにつくり上げてきたFEGは絡んでおらず、DREAMとIGFの共催イベントとなるようだ。ゼネラルプロデューサーはアントニオ猪木が務める。
(写真:昨年の『Dynamite!!』。開催が危ぶまれていた大晦日の格闘技イベントだが、今年もなんとか継続した)
 まだすべてではないが、すでに続々と対戦カードが発表されている。11月30日時点で決まっているのは次の9カードだ。
▼DREAMライト級タイトルマッチ
王者・青木真也(パラエストラ東京/Evolve MMA)VS挑戦者・北岡悟(LOTUS)
▼DREAMバンタム級世界トーナメント準決勝
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/FIGHT TEAM BIBIANO)VSボドルフォ・マルケス・ディニス(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)
▼DREAMバンタム級世界トーナメント準決勝
今成正和(チーム・ローケン)VSアントニオ・バヌエロス(米国/ピット・ファイト・チーム)
▼DREAMバンタム級世界トーナメント・リザーブマッチ
所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)VSユサップ・サーデュラエフ(ロシア/Uflacker Academy)
▼DREAMバンタム級世界トーナメント決勝
準決勝の勝者同士の対戦
▼DREAMフェザー級タイトルマッチ
王者・高谷裕之(高谷軍団)VS挑戦者・リオン武(シューティングジム横浜)
▼DREAMウェルター級ワンマッチ
桜井“マッハ”速人(マッハ道場)VS長南亮(Team M.A.D)
▼DREAMフェザー級ワンマッチ
川尻達也(T-BLOOD)VS宮田和幸(BRAVE)

 2つのタイトルマッチ、バンタム級のトーナメントも楽しみだが、それ以上に観る者を緊張させてくれそうなワンマッチが2試合組まれていることが嬉しい。『Dynamite!!』は地上波のTBSで放送されていたこともあり、視聴率を気にし過ぎるあまりに、中身は無いけれども派手さだけを求めたカードが、いくつも組まれていた。大晦日だけ格闘家になる芸能人が幾人もリングに上がっていたのだ。

 だが今年は、視聴率など気にする必要はない。心底から格闘技が好きな者が、さいたまスーパーアリーナに集い、また、スカパー!のPPVにテレビのチャンネルを合わせることだろう。除夜の鐘を聴く前に、ゆったりと格闘技を楽しめそうだ。

 アントニオ猪木がゼネラルプロデューサーを務め、イベントタイトルが『元気ですか!! 大晦日!! 2011』に決まったと聞かされた時、私は、総合格闘技とプロレスのコラボレーションになるのかと思った。いや、もしかすると今後、プロレスのカードもいくつか組まれるのかもしれない。

 もし、プロレスが組まれるのであれば、総合格闘技、つまりはリアルファイトとの違いを明確にしておくべきだろう。『PRIDEルール』と記された試合がリアルファイト、『IGFルール』とうたわれたカードは、あらかじめ勝敗を決めて行なっているプロレスだということをハッキリさせておくことが観る側に対しての配慮というものである。

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近藤隆夫(こんどう・たかお)
1967年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部在学中から専門誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を1年余り放浪した後に格闘技専門誌をはじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自転車競技等々、幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開する。テレビ、ラジオ等のスポーツ番組でもコメンテーターとして活躍中。著書には『グレイシー一族の真実〜すべては敬愛するエリオのために〜』(文春文庫PLUS)『情熱のサイドスロー〜小林繁物語〜』(竹書房)ほか。最新著『キミはもっと速く走れる!』(汐文社)が好評発売中。
連絡先=SLAM JAM(03-3912-8857)
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