第307回 船木誠勝がまさかのアクシデント負傷!どうなる!? 9・21大阪梅田『40周年記念大会』

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 船木誠勝が15歳でプロレスデビューしたのは1985年3月3日、北茨城市民体育館での後藤達俊戦だった。あれから40年余り――。いまも現役プロレスラーとして活躍を続ける船木の『40周年記念大会』が9月21日、大阪・梅田ステラホールで開催される。

 

(写真:今年3月にはデビュー40周年を記念して書籍『船木誠勝が語るプロレス・格闘技の強者たち』(竹書房)を上梓した ©藤村ノゾミ)

 9月21日と言えば、1993年に船木率いるパンクラスが旗揚げ大会(千葉・東京ベイNKホール)を開催した日。梅田ステラホールは97年7月から2007年にかけて同団体がイベントを開催してきた思い出深き会場だ。メインカード未発表段階で、チケットはほぼ完売状態。多くのファンが船木のメモリアルファイトを楽しみに待っている。

 

 だが『40周年記念大会』を目前に控えた9月11日に、まさかの事態が生じた。

 この日、船木は後楽園ホール『初代タイガーマスク ストロングプロレスVol.36』のメインエベントで黒潮TOKYOジャパンと対戦。アッサリと勝利しレジェンド王座を防衛すると思われたが、そうはならなかった。

 

 開始早々にトペ・コン・ヒーロを喰らった船木は右肩を負傷。動けなくなり、そのままレフェリーストップで試合終了となってしまった。まさかのアクシデント。

「帰ってくるから。肩を脱臼してしまいました。いまからはちょっと試合ができないので、病院で診てもらってきます」

 敗れた船木は、そうファンに言い残し救急車に乗り込んでいる。

 

(写真:56歳になった現在も、さまざまな団体のリングでメインエベンターを務める船木 ©藤村ノゾミ)

 果たして、船木は『40周年記念大会』のリングに上がれるのか?

 本人は「出場する!」と話しているが、「全治1カ月の重い怪我と診断されている」との情報もあり予断を許さぬ状況だ。注目の船木の対戦相手は明日(9月13日)闘宝伝承実行委員会から発表されることになっているが。

 

 なお他の主要カードは、すでに発表されており以下の通り。

 

▶スペシャルマッチ/60分1本勝負

 中嶋勝彦vs.池本誠知

▶スペシャル6人タッグマッチ/40分1本勝負

 藤原喜明&アレクサンダー大塚&菊田早苗vs.谷津嘉章&金本浩二&田中稔

 

 また、第2試合には船木誠勝の息子、船木ライアンも出場、元キング・オブ・パンクラシストの近藤有己とグラップリング・エキシビションマッチを行う。

 さらにゲストも豪華。前田日明、山崎一夫、ザ・グレート・カブキほか多くの元プロレスラーが来場予定。見逃せないメモリアルイベント、大いに楽しみだ。

 

<直近の注目格闘技イベント>

▶9月14日(日)、愛知・IGアリーナ/プロボクシングWBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、井上尚弥vs.ムロジョン・アフマダリエフほか

▶9月14日(日)、大阪・176BOX/「GRACHAN 77」ヘビー級タイトルマッチ、荒東“怪獣キラー”英貴vs.ベ・ドンヒョンほか

▶9月15日(月・祝)、東京・後楽園ホール/「DEEP 127 IMPACT」佐藤洋一郎vs.ストラッサー起一ほか

▶9月20日(土)、愛知・刈谷市産業振興センター/「HEAT57」皇治、所英男出場

▶9月21日(日)、東京・新宿フェイス「PROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.7&8」バンタム級王座統一戦、齋藤奨司vs.永井奏多ほか

▶9月23日(火・祝)、東京・後楽園ホール「KNOCK OUT .57」/BLACKフェザー級王座決定戦、古木誠也vs.チュームーシーフーほか

▶9月23日(火・祝)、東京・竹芝ニューピアホール/ 「PANCRASE 356&357」村山暁洋vs.スパイク・カーライルほか

▶9月27日(土)、東京・後楽園ホール/「Krush.180」大谷翔司vs.児玉兼慎ほか

▶9月28日(日)、愛知・IGアリーナ/「RIZIN.51」ライト級タイトルマッチ、ホベルト・サトシ・ソウザvs.堀江圭功ほか

 

近藤隆夫(こんどう・たかお)プロフィール>

1967年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部在学中から専門誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を1年余り放浪した後に格闘技専門誌をはじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自転車競技等々、幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開する。テレビ、ラジオ等のスポーツ番組でもコメンテーターとして活躍中。著書には『グレイシー一族の真実 ~すべては敬愛するエリオのために~』(文春文庫PLUS)『情熱のサイドスロー ~小林繁物語~』(竹書房)『プロレスが死んだ日。』(集英社インターナショナル)『ジャッキー・ロビンソン ~人種差別をのりこえたメジャーリーガー~』『伝説のオリンピックランナー“いだてん”金栗四三』『柔道の父、体育の父 嘉納治五郎』(いずれも汐文社)ほか多数。

連絡先=SLAM JAM(03-3912-8857)

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