第308回 初参戦の松嶋こよみに注目! 強豪ケラモフと如何に闘う? 11・3神戸『RIZIN LANDMARK 12』

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 異常な暑さがようやく収まったと思ったら、もう神無月。刻の流れを年々、速く感じるようになった。

 RIZINも年内に残すところ、あと2興行。

 11月3日、兵庫・GLION ARENA KOBE『RIZIN LANDMARK 12』と、大晦日さいたまスーパーアリーナ大会――。

 大晦日に如何なるカードが組まれるかも大いに気になるが、その前に神戸大会を堪能したい。メインエベントは萩原京平(SMOKER GYM)vs.秋元強真(JTT)で人気ファイター同士の好カード。また、RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ、王者・伊澤星花(Roys GYM/J TT)vs.大島沙緒里(AACC)も行われる。

 

 そしてもう一つ、興味深いフェザー級のスペシャルマッチも実現する。

 ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)vs.松嶋こよみ(IDEA ASAKUSA)。

 これまでに修斗、パンクラス、ONE、RTU(Road to UFC)などさまざまな舞台で存在感を示してきた松嶋が、いよいよRIZINに参戦。いきなり元フェザー級王者でベルト奪回を狙っている強豪ケラモフと対峙する。

 松嶋のプロ通算成績は15勝(10KO&一本)7敗。特筆すべき数字ではないが、その間、後にRIZINフェザー級王者となる牛久絢太郎(K-Clann/現ATT)に一本勝ち(2016年)、カイル・アグォン(米国)にも勝利している(2017年)。MMAフェザー級王座に挑戦(2019年)、RTUではトーナメント準決勝まで進出した(2022年)。もう11年前のことになるがアマ修斗では摩嶋一整(毛利道場)を破ってもいる。

 

 彼の2023年以降の戦績は以下の通り。

○劉獅(中国)【TKO、1R1分54秒】/2023年7月2日、東京・後楽園ホール『DEEP 114 IMPACT』

●カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)【TKO、1R4分41秒】/2024年1月21日、群馬・オープンハウスアリーナ太田『TOP BRIGHTS.1』

○ソドノムドルジ・プレブドルジ(モンゴル)【KO、2R2分47秒】/2024年7月12日、開場非公開『GLADIATOR CHALLENGER SERIES02』

○ジャン・チャオ(中国)【判定、3-0】/2025年8月29日、東京・後楽園ホール『KNOCK OUT.56』※UNLIMITEDルール

 

大方の予想は「ケラモフ優位」だが…

 実績十分の33歳。大勝負に挑みたい松嶋だが、このところ試合機会、マッチメイクに恵まれていなかった。ところがここに来てチャンス到来、ケラモフと対戦できる。これに関し松嶋は、こうコメントを寄せている。

「なかなかタイミングや契約などで出る機会がない中、(RIZIN)初参戦で元チャンピオンのケラモフ選手と対戦というチャンスをいただきとても嬉しく思います。自分のチカラを示せるように試合に挑もうと思います」

 

 対するケラモフは次のように話した。

「現在、非常に高いレベルで準備をしています。みなさん試合の日はぜひ現地で応援しにきて下さい。神の力で勝利することを約束します」

 互いに静かに闘志を滾らせる。

 

 大方の予想は、フィジカルと勢いで勝る「ケラモフ優位」。そこを松嶋が総合力を駆使して切り崩せるかどうか。いきなり厳しい闘いを強いられる松嶋だが、ここでケラモフを破れば、RIZINフェザー級戦線で急浮上できる。いかなる作戦を立てて元王者に挑むかが大いに気になるところ。

「やっぱりケラモフは強い」なのか、松嶋がフェザー級戦線の序列を一気に塗り替えるのか? メインに匹敵する好カードに注目!

 

 

<直近の注目格闘技イベント>

▶10月11日(土)、東京・後楽園ホール/「SHOOT BOXING 2025 act.5」海人vs.ペットマ

イ・スィアダムムーパーラーほか

▶10月11日(土)、東京・GENスポーツプラザ/「ROMAN 3」マルコス・ヨシオ・ソウザvs.山下アランほか

▶10月12日(日)、東京・後楽園ホール/「KNOCK OUT .58」古村匡平vs.久井大夢 ほか。

▶10月13日(月・祝)、東京・立川コロッセオ/第1回全日本タイヤファイトオープン賞金トーナメント

▶10月18(土)、19日(日)、東京体育館/新極真会・第57回オープントーナメント全日本空手道選手権大会

▶10月19日(日)、沖縄・音市場/「Lemino修斗.2」野瀬翔平vs.シンバートル・バットエルデネほか

▶10月19日(日)、東京・後楽園ホール/「RISE 192」スーパーフェザー級王座決定トーナメント1回戦ほか

▶10月25日(土)、東京・後楽園ホール/「Krush.181」フライ&ウェルター級王座決定トーナメント準決勝ほか

▶10月30日(木)、東京・後楽園ホール/「GOAT」那須川龍心vs. チャラームダム・ナヨックエータサラほか

 

 

近藤隆夫(こんどう・たかお)プロフィール>

1967年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部在学中から専門誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を1年余り放浪した後に格闘技専門誌をはじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自転車競技等々、幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開する。テレビ、ラジオ等のスポーツ番組でもコメンテーターとして活躍中。著書には『グレイシー一族の真実 ~すべては敬愛するエリオのために~』(文春文庫PLUS)『情熱のサイドスロー ~小林繁物語~』(竹書房)『プロレスが死んだ日。』(集英社インターナショナル)『ジャッキー・ロビンソン ~人種差別をのりこえたメジャーリーガー~』『伝説のオリンピックランナー“いだてん”金栗四三』『柔道の父、体育の父 嘉納治五郎』(いずれも汐文社)ほか多数。

連絡先=SLAM JAM(03-3912-8857)

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