RAISERZとRAPTURES、マッチョなショーケースで開幕2連勝 〜D.LEAGUE〜

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 日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE 25-26」ROUND.2 BLOCK VIBEがTOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ東京)で行われた。ROUND.1で勝利したFULLCAST RAISERZ(フルキャスト レイザーズ)、CHANGE RAPTURES(チェンジ ラプチャーズ)が開幕2連勝。DYM MESSENGERS(ディーワイエム メッセンジャーズ)、LIFULL ALT-RHYTHM(ライフル アルトリズム)が今季初勝利を挙げた。MVDにはMESSENGERSに敗れたものの、エースパフォーマンスで魅せたValuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)のMAiKAが輝いた。

 

(写真:ステージ上の8人の戦士は様々な人の思いを背負って戦った ©D.LEAGUE25-26)

 

 1st MATCHに登場したRAISERZは昨季、わずか1勝で最下位に終わった。初年度から続いていたチャンピオンシップ(CS)出場も逃した。開幕戦ではゴリゴリのクランプで勝利。この日のROUND.2ではディレクター兼任のKTRをメンバーから外した。

 

 テーマは「BROTER HOOD」。戦友を意味する言葉だが、RAISERZは戦場に向かう戦士という出で立ちで、「肉体派舞踏集団」らしく力強く踊った。KTRは司令官として声での出演。ステージ上の8人へ「揃え!」「エースは任せた」と命じた。

 
 エースパフォーマンスはリーダーのINFINITY TWIGGZ。鍛え抜かれた上腕を力強くスイングさせる。溜めていた、あるいは溜まっていた何かを爆発させるようなエモーショナルなクランプを披露した。最後は騎馬を組んでいた7人の元に歩み寄っていくところで舞台は暗転。観客からも歓声のシャワーが浴びせられた。
 
 対するSEGA SAMMY LUX(セガサミー ルクス)は「Reflection」をテーマにマジックミラーを使い、反射・反映をダンスで表現した。シンセサイザーの音に乗って、スタイリッシュかつ、どこか儚げに舞った。
 
 ジャッジの結果は、「シンクロパフォーマンス」以外の5項目は青のRAISERZを支持。「テクニック」と「コレオグラフィー」に至っては、各12.5%の割合のうち11.1%と圧倒した。トータルスコアは62.9対37.1。INFINITY TWIGGZはステージ上で「開幕戦でやっと掴んだ1勝。これを“偶然”とするのではなく“必然”にするためにこのROUND.2で勝利を掴むことができて良かったです」と喜んだ。
 
 RAYS(RAISERZファンの愛称)に感謝の気持ちを叫んだ後、今回の作品テーマについて語った。
「今回のテーマは戦友。オレらFULLCAST RAISERZの仲間たちと、いつも一緒に戦ってくれているRAYSのみんな。そしてSEGA SAMMY LUXはリーグ発足当時から一緒に戦ってきている仲間、戦友だと思っています。これからも切磋琢磨しながら次のステージに上がっていきたい」
 
 今季からオーナー企業がSEPTENIからCHANGEに変わったRAPTURESは、開幕2連勝をかけて同じく開幕戦に勝利したKADOKAWA DREMS(カドカワ ドリームズ)と3rd MATCHで対戦した。
 
 過去3シーズンでRAPTURESの3敗1分け(CS含む)。昨季CSセミファイナルで敗れた強敵を倒すため、“助っ人”を呼んだ。SPダンサーとして自らもメンバー入りしたディレクターAKIHITOが、LDH所属の6人組ダンス&ボールグループGENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマー中務裕太をSPダンサーとしてメンバーに起用したのだ。「昔の戦友のAKIHITO君が僕を誘ってくれて、そこに『断る』という字はなかった」と中務。覚悟のD.LEAGUE初参戦を決めた。
 
 先攻はDREAMS。テーマ「EVOL」はevolution(進化、発展)の略語であり、逆さから読めばLOVEである。作品テーマの紹介ナレーションによれば「追い求めた先にあるものはダンスに対する愛『LOVE』」とのことだ。エースパフォーマンスの颯希のアニメーションからスタートし、生命の息吹を感じさせるような8人のしなやかで力強いパフォーマンス。最後は颯希がシャツを脱ぎ捨て、上半身裸となりコミカルな動きも織り交ぜて踊り切った。
 
 対するRAPTURESは「もう1セット」をテーマにトレーニングジムを想起させるショーケース。RAPTURESらしく小道具をふんだんに使い、白いジャージのセットアップで揃えて踊った。YUYAのエースパフォーマンス時には中務は時にトレーナーのように振る舞うことも。最後は中務もシャツを脱ぎ捨て、鍛え抜かれた筋肉もアピールした。
 
 ジャッジの結果は50.2対49.8でRAPTURESの僅差の勝利。オーディエンス票(「会場ジャッジ」=14.1%、「配信ジャッジ」=15.3%)と「シンクロパフォーマンス」で稼いだアドバンテージを生かした。ギリギリ掴んだ勝利に中務は「負けたらアーティストそんなもんかと思われますし、勝ってもそりゃ勝つだろうと思われるし、ここに立つのが怖かった。でもそこにビビってちゃダサいな思った」と語り、「改めてストリートダンス魂に火をつけてくれたD.LEAGUEにメチャクチャ感謝しています」と想いを述べた。
 
 その一方で中務がチームにもたらしたものもある。YUYAは「もう漢気ですよね」と言い、こう続けた。
「練習も人一倍する。そういう背中を見せてくださるというか、何事にも貪欲で、アイディアを出してくださったり。勉強になったところもたくさんあります」
 中務とAKIHITOが漂わす空気感はチームにも伝播した。「2人の幼馴染みのよう感じがチーム全体にも広がった。もう大阪。ずっと笑いが絶えず、練習が楽しかった」とYUYA。“助っ人”効果は抜群で、開幕2連勝だ。
 
 
(文・写真/杉浦泰介、RAISERZの写真/©D.LEAGUE25-26)
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