第223回 アントラーズとホーリーホックの優勝なるか⁉

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 早いもので2025年はもう11月末を迎えました。今月は日本代表戦の2試合(ガーナ代表戦、ボリビア代表戦)がホームで行なわれました。そしてJリーグは僕の古巣である鹿島アントラーズが柏レイソルと優勝争いを演じています。J2では僕が解説を務めたことのある水戸ホーリーホックがJ1昇格を争っています。今月はこれらのトピックスについて語りましょう。

 

 高パフォーマンスを維持する堂安

 

 ガーナ戦は2対0、ボリビア戦は3対0で日本が白星を飾りました。ボリビア戦は森保一監督がA代表を率いてから100試合目でした。Jリーグが開幕し、30年。日本人がこれだけ長く代表監督を務める時代が来たことが喜ばしい。Jリーグ開幕時の選手として、また、ドーハの悲劇”を現場で一緒に体感した僕としても、誇らしく感じています。

 

 ここ数カ月、殊勝な活躍を演じ続けているのは右ウイングバックの堂安律でしょう。日本を背負って立つ覚悟や自信をプレーから感じます。ボリビア戦後は「4年前のカタールW杯で僕は得点も取れた。いまはチームが勝てるんだったら、攻撃も守備も泥臭く全部やる」とコメントしていたそうです。攻撃で違いを見せられる選手ながら、守備での貢献も目立ちます。懸命にプレスバックし、ボールを奪いきる。自分が奪えないとなると、コースを限定したり、後ろの右センターバックがボールを奪いやすいように相手を追い込んでいます。いま、ボールを奪いに行くべきなのか我慢して遅らせるべきなのかの判断が冴えているのが、堂安の成長した点です。

 

 北中米W杯組分け抽選会が12月5日(現地時間)に米国・ワシントンで行なわれます。森保ジャパンがどんな組に入るのか、いまから楽しみです。

 

 茨城県勢の好調

 

 さて、Jリーグに話についても少々。J1は11月28日時点で、残り2節。1位が勝ち点70でアントラーズ。2位が同69点でレイソルです。アントラーズは東京ヴェルディ戦(11/30、味スタ)、横浜F・マリノス戦(12/6、カシマ)を残しています。一方、レイソルはアルビレックス新潟戦(11/30、デンカS)、FC町田ゼルビア戦(12/6、三協F柏)です。

 

 僕は11/30の第37節でアントラーズが優勝するんじゃないかな、と予想します。レイソルの状況が難しいように思うんです。他会場の結果を気にしつつ、目の前の戦いにも集中しないといけない。選手たちは、目の前の敵に集中していても、ベンチの様子が目に入ってくるものです。これは戦いにくいと思います。翻って、アントラーズはいつも通り戦えばいいだけで、とてもシンプル。次節、アウェーで優勝を決めて、最終節のホームでは優勝報告会を見たいものです。

 

 J2は最終節を前に1チームも自動昇格クラブが決まっていない白熱ぶりです。1位が勝ち点69のV・ファーレン長崎。2位が同67点の水戸ホーリーホック。3位が同66点のジェフ千葉です。前節までホーリーホックが首位でしたが、長崎との直接対決に敗れ、2位に転落。3位のジェフと勝ち点差はわずか1に迫ってしまいました。J1自動昇格圏は2位まで。3位は過酷なプレーオフにまわります。ホーリーホックには、何とかJ1昇格の切符を手にしてほしいです。

 

 僕は現在、関東鉄道のバスの運転士として勤務しています。職場の仲間との話はアントラーズとホーリーホックの話題で持ち切りです。「アントラーズのシャトルバスだけじゃなくて、来季はホーリーホックもかな⁉ 忙しくなるねぇ~」なんて話で盛り上がっています。

 

●大野俊三(おおの・しゅんぞう)

<PROFILE> 元プロサッカー選手。1965年3月29日生まれ、千葉県船橋市出身。1983年に市立習志野高校を卒業後、住友金属工業に入社。1992年鹿島アントラーズ設立とともにプロ契約を結び、屈強のディフェンダーとして初期のアントラーズ黄金時代を支えた。京都パープルサンガに移籍したのち96年末に現役引退。その後の2年間を同クラブの指導スタッフ、普及スタッフとして過ごす。24年1月、長く務めた鹿島ハイツスポーツプラザを退職。新たな夢の実現のため、日々奮闘中。93年Jリーグベストイレブン、元日本代表。

*ZAGUEIRO(ザゲイロ)…ポルトガル語でディフェンダーの意。このコラムでは現役時代、センターバックとして最終ラインに強固な壁を作った大野氏が独自の視点でサッカー界の森羅万象について語ります。

 

 

 

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