コベルコ神戸スティーラーズ、接戦制し7連勝 ~リーグワン~

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 15日、「NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2025-26」第8節、東芝ブレイブルーパス東京vs.コベルコ神戸スティーラーズ戦が東京・秩父宮ラグビー場で行なわれた。スティーラーズは前半6分に先制すると、一時は20点差を広げた。しかし後半、ブレイブルーパスの反撃に遭い、28分には逆転を許した。その2分後に1トライ1ゴールで再逆転。36分に1トライを返されたが、1点差で逃げ切った。スティーラーズは7連勝で勝ち点33点で3位をキープした。ブレイブルーパスは前節に続き、連敗となった。

 

 社会人ラグビー時代から熱戦を繰り広げてきた名門の対決は、最後はどちらに勝利が転ぶか分からない、手に汗握る熱戦だった。1点差で勝ち名乗りを上げたのは、6連勝中のスティーラーズ。2連覇中の王者ブレイブルーパスは前半の一方的な展開から逆襲に転じたが、競り負けた。

 

 前節は静岡ブルーレヴズ相手にリーグワンデビューとなったFB上ノ坊駿介のハットトリックなどで60-45と勝利したスティーラーズ。対するブレイブルーパスは三重ホンダヒートに38-44で接戦を落としていた。

 

 序盤主導権を握ったのはスティーラーズだ。6分、No.8ワイサケ・ララトゥブア、12分にはWTBイノケ・ブルアがトライを挙げた。畳み掛けるようにCTBアントン・レイナートブラウン、LOブロディ・レタリックがスティール(ジャッカル)。ブレイクダウンを制圧した。

 

 23分にはCTBタリ・イオアサがトライエリアに飛び込んだ。滑川剛人レフリーは一旦、ノートライとジャッジしたが、TMO(ビデオ判定)の末、グラウンディングが認められた。17-0。27分にはSO李承信がPGを決め、20-0と突き放した。

 

 32分にもララトゥプアがトライエリアに飛び込んだが、ここはTMOでノートライに。すると前半終了間際、ブレイブルーパスのFLリーチマイケルにトライを奪われるなど、7点を返された。

 

 20-7のスティーラーズリードで、ハーフタイムを迎えると、後半6分にスコアが動いた。敵陣深くでのラインアウトを起点に、最後は中央の李がクロスキック。WTB松永貫汰が走り込みながらキャッチし、そのままフィニッシュ。李のコンバージョンキックが決まり、再び20点差にリードを広げた。

 

 王者も黙っていない。2分後、SH高橋昴平のトライとSOリッチー・モウンガのゴールで13点差に縮めると、19分にビッグプレーが飛び出す。自陣でスティーラーズSH上村樹輝のパスをブレイブルーパスのLOマイケル・ストーバーグがインターセプト。そのまま1人で約60mを駆け抜けた。

 

 攻め手を緩めないブレイブルーパスに対し、スティーラーズは26分にLOジェラード・カウリートゥイオティがイエローカードで数的不利となった。27分、CTBロブ・トンプソンが縦突破でゴールポスト左付近にトライ。モウンガのコンバージョンキックが決まり、28-27とブレイブルーパスが初めてリードを奪った。

 

 1人少ない状況でスティーラーズも反撃を見せる。29分、ラインアウトモールでトライエリアに迫ると、中央から途中出場SOブリン・ガットランドがクロスキックで右サイドに展開。これをスピードに乗ったままキャッチした松永がタッチライン際を駆け抜けた。トライエリア右隅に飛び込み、32-28と再逆転。角度のないところからのガットランドのコンバージョンキックが決まり、再びリードを奪い返した。

 

 しかし、34分。レーナートブラウンがデリバレイトノックフォワード(故意のノックフォワード)により、イエローカード。スティーラーズは13人での戦いを余儀なくされた。36分にはWTB石岡玲英にトライを奪われ、1点差に。モウンガのコンバージョンキックが決まれば、再々逆転となったが、ここはゴール右に外れた。

 

 スティーラーズは14人となってからも、時間をうまく使い、1点リードのままノーサイドの笛を聞いた。

 

 試合後、スティーラーズのデイブ・レニーHCは、この熱戦をこう総括した。
「勝ち切ることができてハッピーです。素晴らしいチームが相手なので、今日も流れが腕相撲のように行ったり来たりする展開になると思っていました。前半は本当に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて、ハーフタイムの時点でもっと点差をつけられるような出来でした。ただ、東芝さんは素晴らしいチームなので、絶対に巻き返してくるとも思っていました。終盤に13人になり、若い選手も出ていましたが、戦う姿勢を見せて、立ち上がってファイトした姿勢を称えたい。これからのシーズンを戦っていく上でも、あれだけのプレッシャーの中で戦い抜くことができたのはチームにとってプラスになります」

 

(文・写真/杉浦泰介)

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