第345回 「西条市」 ~W杯パブリックビューイング・イベント~
6月12日(金)に開幕したFIFAワールドカップ2026。開催地から、およそ11,000km離れた日本国内でも盛り上がりを見せている。
今大会に出場したサッカー日本代表には、愛媛県西条市出身の長友佑都選手と愛媛県伊予市出身の鎌田大地選手の2名も選出されており、県内でも2選手の活躍ぶりが各マスコミを通じて連日のように熱く報道された。
また試合当日には、日本代表チームを応援するため愛媛県内各所でPVイベント(パブリックビューイング・イベント)などが開催され、大変な賑わいとなった。
6月21日(日)には長友選手の故郷である愛媛県西条市にて、神拝フットボールクラブ(地元スポーツ少年団)が主催し、西条市と西条市教育委員会が共催する1,000人規模のパブリックビューイング・イベントが開催されることになった。
遡ることPV開催日の約2週間前。私のスマホにイベント主催者である神拝フットボールクラブの代表者様より電話が入った。「西条市でPVイベントがあるのですが、我々は盛り上げ方を知らないので是非、松本さんに盛り上げて頂きたい」とのこと。主催の方から応援での盛り上げを依頼されたのである。
(愛媛FCの認知度向上に向け)2002年のW杯から県内での様々なPVイベントに参加し、太鼓を使用して日本代表チャントを唄い、会場の盛り上げを長年に渡り行ってきたこともあり、「盛り上げに参ります! 当日は宜しくお願い致します!」と、今回の依頼に対して二つ返事。W杯グループF第2節「日本代表VS.チュニジア代表」の応援イベントを盛り上げることになったのである。
当日のイベント会場は、西条市総合文化会館(愛媛県西条市神拝)。入場料無料ということもあり、大勢のファンが集まり、試合開始1時間前には用意された800席の座席は全て埋まり、メインホールに入り切れないお客様は、会館内の大会議室に設営されたフードコート内での観戦となる等、大盛況のイベントとなった。
キックオフ30分前。会場内アナウンスによる呼び込みと共に、ステージへと登壇した私と愛媛FCサポーター仲間(1名)。イベントを盛り上げるため、試合前の時間を利用し、来場者の皆さんと一緒に応援の練習をさせていただいた。
最初に「西条市が生んだ英雄」「郷土の誇り」でもある長友選手のコールで挨拶。この日、会場には長友選手のお母様(長友りえさん)も、お見えになられており、このコールを喜んでくださっているご様子だった。
その後、複数ある日本代表のチャントをひとつずつ、説明し、太鼓も交えて練習を行っていく。主催者の方から「サッカーの応援経験が少ないお客様が多い」と事前に伺っていたので心配していた。だが、ご来場いただいた皆さんのノリが良く、応援の練習にも快くお付き合いくださった。特にスポーツ少年団の子供たちが、とても元気で、コールをリードする我々を、逆に引っ張ってくれる程の大声量と力強い手拍子(スティックバルーンなど)による応援で、事前練習の盛り上げを手伝ってくれた。
時刻は(日本時間で)午後1時。会場内が程よく温まったところで、試合がスタート。会場全体で応援チャントを唄う中、前半4分に愛媛県出身・鎌田選手の鮮やかなゴールが決まった! すると、西条市総合文化会館は地響きのような大歓声に包まれた。歓喜の拍手の中、鎌田選手を称えるコールが鳴り響く! この先制ゴールで会場内は一気にヒートアップ。その後も日本代表のゴールが生れるたび、大歓声が沸き起こる会場。何時しか子供たちだけでなく、後方の座席で見守る大人たちまでも大きな声と手拍子で日本代表チャントを唄ってくださった。
皆さんご存じの通り、この日の試合はスコア「4-0」で日本代表の快勝。日本の選手たちの頑張りもあり、PVイベント本編は大盛況のうちに幕を閉じた。イベントの最後には、主催者様のご配慮で愛媛FC(2026-2027シーズン)の試合日程の告知をさせていただいた。そして最後の最後は、来場者全員での「愛媛FCコール」の大合唱で、PVイベントを締めくくったのである。
前述の通り、私たちは2002年のW杯から、こうした活動も続けている。イベントを通じ、サッカーの面白さと共に応援の楽しさを地域の方々に広く伝えたいからである。
たくさんの人たちと一緒に応援をする楽しさ、感動を共有する喜びを少しでも感じてもらえたのなら嬉しいし、この楽しさをきっかけに、スタジアムへと足を運んでくれる方がいたとしたら、もっともっと嬉しい。
自分の故郷にサポーター文化を根付かせ、愛媛FCを中心とする新たなコミュニティを創造するため、PVイベントに限らず、今後もスタジアムの外でも地道な活動を続けていきたい。

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>
1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。