スペインがベルギー下し、ベスト4 ~北中米W杯準々決勝~
サッカー北中米ワールドカップ準々決勝のスペイン代表対ベルギー代表の一戦が11日(現地時間10日)、ロサンゼルスで行なわれ、スペイン代表が2対1で勝利した。
メリーノ、2試合連続決勝G(ロサンゼルス)
スペイン代表 2-1 ベルギー代表
【得点】
[ス] ファビアン・ルイス(30分)、ミケル・メリーノ(88分)
[ベ] シャルル・デケテラーレ(41分)
ヨーロッパ勢による好カードとなったこの一戦。終始、スペインがボールを支配する展開となった。
均衡が崩れたのは前半30分だった。スペインの右サイドバックであるペドロ・ポロがワンツーから右サイドをえぐりグラウンダーのクロス。ペナルティーエリア右サイドでMFダニ・オルモが右足インサイドで合わせたが、ベルギーの守護神ティボー・クルトワに右手で弾かれた。このこぼれ球に鋭く反応したMFファビアン・ルイスが右足で押し込み、スペインが先制した。
41分、ベルギーの反撃が奏功した。右サイドからDFティシモー・カスターニュが浮き球のクロスを供給。ゴール中央でFWシャルル・デケテラーレが192センチの長身を相手DFの前に体をねじ込むようにしながらヘディングで合わせて、ベルギーがスコアをタイに戻した。
今大会、ここまで無失点で勝ち上がってきたスペイン。W杯で最後に失点を喫したのは、前回大会の“三笘の1ミリ”からMF田中碧(リーズ)に押し込まれたゴールまでさかのぼる。
後半に入っても、前半同様にスペインがボールを保持する時間が長かった。ベルギーはそれに対して、素晴らしい粘りを見せていた。
21分、ベルギーに最大のアクシデントが起きた。守護神であるクルトワが左足のつけ根を抑え、ピッチに座り込んでしまった。慌ててベルギーのメディカルスタッフがピッチに入った。治療に時間がかかるとし、主審はこのままハイドレーションブレイクをとった。
ハイドレーションブレイク明け、クルトワはピッチに立ったものの、26分に無念の途中交代。GKセンヌ・ラメンスが投入された。ラメンスはW杯初出場となった。
スペインも動いた。41分、オルモに代えてMFミケル・メリーノを投入した。この交代がわずか2分後に功を奏した。中盤とセンターバックを経由し、ピッチの左右にボールを散らして隙を伺っていたスペインは、センターバックのパウ・クバウシがスルスルと高い位置を取り、ペナルティーエリア手前右から右足で強烈なミドルを放った。ベルギーのGKラメンスがこれを弾いたが、ゴール前に走り込んだメリーノが左足で押し込んだ。メリーノは2戦連続で決勝点を挙げた。
ベルギーからすれば、アクシデントをきっかけにピッチに立ったGKのラメンスはまだプレー機会が少ない中での被弾となった。最終的には、選手交代が結果に影響したといえるかたちとなってしまった。
アディショナルタイムもスペインがボールを保持し、タイムアップ。“無敵艦隊”の異名をとるスペインが、“赤い悪魔”のベルギーを退けた。
スペイン代表は日本時間15日、フランス代表と対戦する。
(文/大木雄貴)